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カテゴリ:書籍 東野 圭吾
流星の絆 [登場人物] 有明功一・・・「アリアケ」の長男。作戦担当 有明泰輔・・・「アリアケ」の二男。実働部隊 有明(矢崎)静奈・・・「アリアケ」の末子。色仕掛け担当 戸神 政行・・・洋食「とがみ亭」オーナー。 戸神 行成・・・政行の息子 柏原・萩村・・・神奈川県警の刑事 [物語] 功一・泰輔・静奈の三兄弟は、ペルセウス流星群を見るため、夜中に家を抜け出す しかし、家に帰ってみると両親は惨殺されていた 三人は犯人を見つけ出し、自分たちで殺すことを誓う 成長した三人は、自らが詐欺に引っかかったことから自らだます側になることで身を立てようとする 天賦の才により、男を手玉に取る静奈、何物にも成りきれる泰輔、明晰な頭脳をもつシナリオライター・功一のチームワークは数多くの成果を上げる 最後にターゲットに選んだのは洋食「とがみ亭」のぼんぼん・戸神行成 しかし、戸神行成に近づくとき、泰輔は行成の父・政行こそが14年前に両親を殺した犯人であることに気がついてしまう 兄弟は両親の事件の真相を暴くことができるのか [観想的なもの] TBSで放映中の「流星の絆」 ドラマが中盤にさしかかったあたりから読み始め、今日とうとうドラマを追い抜いて結末まで一気に行ってしまった やられたす やっぱ東野圭吾は天才っすね 最後の最後にどんでん返しを持ってきて、それ自体はけっこう強引かなとは思うけど、終盤までのいかに戸神政行を追い詰めるか!?って展開と 最後の最後にどんでん返しがあって、混乱の極致に陥ってからの数ページがものすごく力強くてドラマ版でも衝撃を与えること必至 できれば犯人側からの視点での14年間も見てみたい気がする 宮藤官九郎の脚本は賛否両論あるみたいだけど、この作品は「IWGP」と並ぶ、彼の代表作になるんじゃないかな もともと東野圭吾の作品は映像化と相性がいいのだけど、今回はクドカン流に料理してあってそこが視聴者をよりひきつけているのだと思う クドカンの脚本と比べると原作は三兄弟が戸神行成に行き着くまでが味気ない感じがする 功一が戸神行成に行き着いたが、食堂の常連さん(ドラマ)、たまたま脇が甘そうな金持ち(原作)、でドラマ版も都合がよい感じだが、原作はたまたまターゲットにした男が両親の敵の息子ってのはあまりにも都合がよすぎる その辺を巧いことコーディネートしつつ、コメディタッチに仕上げたクドカンの手腕は大したものだ! これからクライマックスのドラマがますます楽しみ [採点] 人物描写 ★★★★★ 世界観 ★★★★☆ 物語 ★★★★☆ 技術 ★★★★★ インパクト ★★★★★ 総合 ★★★★☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年12月04日 09時38分36秒
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