|
カテゴリ:ドラマ
死体が甦るはなし
作業現場でなくなった夫(山崎樹範)が想い出の場所を彷徨っているようだと盲目の女性・渋沢瞳(紺野まひる)が相談にくる 例によって別班に指令が下り、キイナと山崎が調査に乗り出す 定点カメラによる映像と遺体から出た金属製の毒物、そして友人・河野(松尾敏伸)が社内での不正を渋沢に押し付けていることからキイナはある"推理"にたどりつく 今回は死体がよみがえる話ということで、いろんな仮死のはなしやブードゥー教での仮死信仰について紐解かれた また、キイナがひらめく図書館でのシーンは割愛されていて、今後あれはカットになるのだろうかとか思ったり ドラマの結論としては、夫が保険金詐欺を行い、妻の目のために一芝居打ったのか、友人が不正を誤魔化すために夫を殺したのか? と、思っていたら両方だったのね・・・ しかし、そのどっちつかずの結論がドラマをぶち壊してしまう まずは、あの死体は誰だったのか?そしてなぜその人物が死んだことに誰も気がつかないのか? これは、身より不明の労働者がたまたまあの日やって来て、とめちゃめちゃご都合主義 しかも、伏線の一つもないのでミステリー的には完全に反則 次に、河野が渋沢を殺害しようとしたシーン 結果的に爆発したことで死体が改められることはなかったが、何もなければ 翌朝渋沢の死体が作業所から発見され大騒ぎ ↓ 警察が毒物発見 ↓ 捜査の段階で河野の不正が露見というのは自明の理で、単純に不正がばれるよりたちが悪い しかも金属製の毒物の入手経路は??? どうせインターネットで、とかいう話なのだろうが、そうそう手に入るものではない 渋沢にしても、その場の思いつきであれだけのことをして、入れ替わった遺体とは似ても似つかないんだから死体が焼かれずに一部でも残ってしまえば計画はパー 今回結局真実が明らかになったことで、死体損壊、証拠隠滅、放火、保険金詐欺とかなりの重罪を抱えてしまった(その辺ははっきりさせてないが) もし、入れ替わった男が(いみじくも今回のテーマである)仮死状態にあったとすれば殺人罪まで乗っかり、無期懲役か死刑もあり得る その割には整形するでもなく、生活圏でうろうろしているなど、かなりの"うっかりさん"である キイナの謎解きにしても、結局容疑者を嵌めて、カマかけて自白させるという芸のなさ 決定的な証拠は示されなかった(渋沢が生きていた、という事実をつかんでいたとしても) むしろ詰め込みすぎず、夫が爆死を自作自演せざるを得ない状況に追い込まれ、妻のために自分の人生を投げうってお金を残す、といった展開の方が(かなりベタだけど)ありだったのでは?
最終更新日
2009年02月05日 20時20分11秒
コメント(0) | コメントを書く
[ドラマ] カテゴリの最新記事
|
|