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カテゴリ:書籍 近藤 史恵
[登場人物]
橋場 公太・・・主人公。ある理由から夏樹の死に負い目を感じ、中国を彷徨う 榊原 夏樹・・・公太の友人。公太と桂に裏切られ自死を選ぶ 波野 桂 ・・・公太の恋人。夏樹の死に関わり、公太の前から姿を消す 鵜野 雅之・・・公太が中国で出会った友人。ある目的をもって公太をバックアップしている [物 語・ネタばれあり] 橋場公太はある日、友人・夏樹が自殺したことを知る 原因に思い当たった公太は恋人・桂に事の真相を確認すると、悪い予感が的中する 公太は、幼馴染だが敬遠したい自称"親友"の夏樹を傷つけるため、ある計画を実行に移す 夏樹が恋焦がれる波野桂をたらしこみ、桂と夏樹が付き合うよう仕向ける一方で、公太と桂は裏ではグルとなって夏樹の醜態を楽しんでいた しかし、夏樹の桂への思いが強くなり、夏樹を遠ざけるため、桂は事の真相を暴露してしまう 夏樹は翌日に首をつり、その死の原因は夏樹の両親の知るところとなる 友人の死に衝撃を受ける公太にはさらに追い打ちがかけられる 偶然夏樹の葬儀に出席したヤクザものに夏樹の死の真相を見破られ、それをネタに中国とのブツの運搬の運び屋とされてしまう そこで出会った日本人・雅之に導かれるまま中国の奥地へと逃亡する公太 そこで公太は発展する中国の雄大さや裏に蠢く闇などを目の当たりにする [観想的なもの] 「サクリファイス」「エデン」の近藤史恵の作品 基本的にはロードムービー(ノベル?) 追われる公太はずいずいと中国の奥地へと迷い込んでいく 飛行機ならヨーロッパでも半日で行けるのに、その途中の中国の奥地だとバスで4・5日かかったりする そして、中国内で起きている少数民族への圧政なぞ いろいろこめられていて、主人公の逃亡劇というよりはそっちのほうがメイン 最後の最後で「砂漠の悪魔」が登場するわけだけど、なんかそれまでに伏線などがあるわけではなかったので唐突だったかも それともそれまでの流れの中で「砂漠の悪魔」といえるような流れがあったかしら 読み物としては面白かったが、読み終わって残るものはあまりなかった気がする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年11月28日 15時45分34秒
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