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カテゴリ:書籍
盗賊阿修羅の仁兵衛に育てられ、一人前の盗賊となった甚八。 極貧の中から同じく仁兵衛に拾われ育てられた雛次郎。 阿修羅の仁兵衛一家のもとに大店大和屋に大金が集まるとの情報が入り、久々の大仕事に出かけた一家だったが、そこにはある陰謀が隠されていた 時代物、それも捕り物の逆の盗人もの 展開としては、現代劇でいうところのヤクザものと同じで、血で血を洗うような争いの揚句、登場人物のほとんどが死んでいくっていうあんまり好みではない展開 収穫としては、当時の風俗のリアリティが圧倒的なこと また、雛次郎が歩んできた人生の悲惨さが、これまで経験したことがないくらい悲惨だったこと ややもすると人間は、それまで自分が経験した物差しで判断しようとするけど、今現在だってアフリカや世界中の貧困国では日々生きるのに必死だろうし、そこでは現在の日本では考えられないよう事が起きているかもしれない そんなことを日本の時代小説の中に発見したことが一番の収穫かもしれない お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年04月17日 11時35分41秒
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