|
カテゴリ:書籍 三浦 しをん
[登場人物]
本田真志喜・・・古書店「無窮堂」の若き当主 瀬名垣太一・・・真志喜の友人。父が「せどり」として働いていた時、本田の祖父に拾われる [物語] 瀬名垣の父は有象無象の古書を買い集め、古書店に売り払う「せどり」として古書業界に身を置いていたが、格式ある古書商からは蔑まれていた そんな中、業界の重鎮である「無窮堂」当主本田翁だけは、瀬名垣の父を認めてくれる 家族ぐるみの付き合いを許された瀬名垣は、自然と同年代の真志喜と仲良くなっていく しかし、ある事件をきっかけに二人の間には決定的なしこりが生じてしまう 二人は成長し、真志喜は「無窮堂」を継ぎ、瀬名垣はその目利きを生かし、卸し専門の古書商として生計を立てている そこへ、地方の名士がなくなったとの報が入り、瀬名垣は真志喜を助っ人に買い付けに赴く そこで、図らずも二人の関係を変質させた事件と向き合うことになる [観想的なもの] 「白いへび眠る島」に引き続き三浦しをん こっちはがっつりとBLもの、だね まあそこは無視して、二人がかつて袂を分かった事件(拘っているのは瀬名垣だけみたいだが)とそれを乗り越える成長譚みたいな感じ 自分的には古本屋の裏側が見れてそっちが面白かった 文章は相変わらずうまく、読んでてひきこまれたし 出だしがなんか京極夏彦の「姑獲鳥の夏」だったかの京極堂に向かう関口巽が思い起こされたのは自分だけだろうか。それだけでわくわくしたものだが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年08月28日 10時14分35秒
コメント(0) | コメントを書く
[書籍 三浦 しをん] カテゴリの最新記事
|
|