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カテゴリ:書籍 三浦 しをん
[登場人物]
荒木公平 玄武書房辞書編集部員→嘱託員 松本先生 玄武書房の辞書作成に協力してくれる大学教授 西岡 玄武書房辞書編集部員→営業担当 馬締光也 主人公。玄武書房第一営業部→辞書編集部 タケおばさん 馬締の下宿の大家。香具矢の親類 林香具矢 板前見習い→板前。馬締の同居人→妻 [物 語] 荒木は玄武書房に入り、以後辞書作りに人生を賭けてきた。そして自らの引退の時期に後継者として馬締と出会う 馬締は、辞書作りのために生れてきたような人間で、他のことにはあまり頓着しない 嘱託となった荒木、松本先生、軽薄だが秘めた情熱を持つ西岡、そして新戦力の馬締 辞書作りというきた遠くなりそうな作業を続けながら彼らはそれぞれの使命を果たしていく [観想的なもの] 辞書作りの現場を舞台にした物語 共同作業でひたすら作業に次ぐ作業 学園祭の準備みたいで好きかも BL好きの作者にしては珍しくノーマルなラブストーリー いや、普通なんですけど、その普通さが妙に違和感 感想を載せているサイトでは馬締に対する西岡の嫉妬とかがBL的という見方もあったけど、その辺は捻ってこなかったのかなと あとは、辞書作りをなぜ国などの公の部分が行わず、民間がそれぞれ行っているのか?という問いに対し、 言葉は、言葉を生みだす心は、権威や権力とはまったく無縁な、自由なものなのです。また、そうであらねばならない というくだりは心に響きました そのあとに 自由な航海をするすべてのひとのために編まれた舟。『大渡海』がそういう辞書になるよう、ひきつづき気を引き締めてやっていきましょう と続き、これがタイトルの「舟を編む」に繋がっているわけです お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2012年02月26日 12時58分24秒
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