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酔生夢死

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書籍 真保 裕一

2011年02月11日
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カテゴリ:書籍 真保 裕一
遅ればせながら「外交官 黒田康作」シリーズの映画版の原作「アマルフィ」をチョイス

本来は脚本も真保が担当したらしいのだが、映画の出来を見てクレジットから名前を外してほしいと要請したとかしないとか

ストーリーは出世の階段を踏み外した外交官黒田康作が、外務事務次官の後ろ盾を得て、というか使い走りとして急きょ決まった外務大臣のイタリア訪問の警備を取り仕切るため、イタリア大使館へ飛ばされる

そこで、イタリアを訪れていた母子の誘拐事件に遭遇し、その解決のために奔走するうち、もっと大きな事件に巻きまれて行くって感じ


真保作品でいうと「ホワイトアウト」を彷彿とさせ、外交官=公務員という構図で見れば、デビュー当時の「小役人三部作」に通じるものもあるのかもしれない

最近、ジェフリー・ディーヴァーにはまってるんだけど、アマルフィも何層にも仕掛けられたトラップが発動し、最後に真相に到達する爽快感は◎

映画の予告やら今やってるドラマ「外交官 黒田康作」を見ちゃってるので、黒田康作=織田裕二でばっちりイメージしちゃってるけど、テレビ版の黒田ほどスーパーマンではなくて、もっと人間くさい感じがする。

まぁ、織田裕二は「ホワイトアウト」でも主演してるし、この作品なら織田裕二が主演で正解だったと思うし、「踊る」の青島刑事とそん色ないくらいの当たり役になってほしい






最終更新日  2011年02月11日 11時30分10秒
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2009年11月28日
カテゴリ:書籍 真保 裕一


[登場人物]
・山添 真穂・・・鈴膳の店員。ある男に復讐するため、鈴膳百周年フェアの最終日に手切れ金代わりに高級商品を奪う計画を立てる
 ・赤羽信・・・鈴膳の警備員。真穂の彼氏。元々は鈴膳の敏腕営業マンだったが、無分別に商品を押し売り、顧客が相次いで自殺。しかし、鈴膳を愛する故に裏方として支える
 ・半田良作・・・警備部門の生き字引。戦時中鈴膳の炊き出しで命を長らえたことから生涯を鈴膳のために費やす愚直の人

・加治川英人・・・仕事と家族を失い、所持金も尽き、最後の地としてこどものころの幸福な記憶を宿すデパートへ向かう

・コージ&ユカ・・・家出中の中学生カップル。所持金が尽き、鈴膳に忍び込む

・塚原仁士・・・元警官。ヤクザにはめられ、警察を追われ、ヤクザにも追われている。最後の切り札としてUSBメモリーを胸に鈴膳に乗り込む

・矢野純太郎・・・鈴膳創業者の4代目。不祥事により傾いた鈴膳と新興デパート伊住屋をスムーズに合併させるためだけに担ぎあげられた御曹司


[物  語]
氷雨の中、老舗デパート"鈴膳"は創業百周年フェアを開催していた

鈴膳は風格こそあるものの、経営的には前社長が失敗し、さらには秋浦支店で、現役市長への贈収賄事件が発覚し、完全に傾いていた

華々しく行われるはずだった創業百周年も閑古鳥が鳴く始末で、最終日を迎えようとしていた

そして、その夜事件は起きる


[観想的なもの]
登場人物の多さを見てもわかるが、多種多様な人間がそれぞれの思惑を持って深夜のデパートに集まるという群像劇

暗闇の中で、それぞれが自分しかいないハズと思い込んだ状態で、次から次へと事件が連鎖し、徐々に収斂していく

そのあまりのまとまり方にどうかとは思うけど、エンターテイメントとしてはギリギリありなのかもしれない

映画化とかも合うかもしれない

ただ、帯の文句にあるような『名作「ホワイトアウト」を超える、緊張感あふれる大展開!』ではないな。

最後の最後の半田良作のエピローグはめっちゃよかったけど、ホワイトアウトには及ばない

真保裕一は、当初の公務員三部作とか「奪取」とかは骨太な展開、緻密な取材などとても好きだったのだが、どうしてしまったのか

残念



















最終更新日  2009年11月28日 23時45分35秒
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2005年01月07日
テーマ:お勧めの本(5296)
カテゴリ:書籍 真保 裕一
 年始から続く偽札騒ぎに触れ、かつて読んだ「奪取」を思い出した。

 上下巻構成でかなりの分量だけど、一気に読める、面白い。

奪取(上) ( 著者: 真保裕一 | 出版社: 講談社 )

奪取(下) ( 著者: 真保裕一 | 出版社: 講談社 )

[物語]
 軽犯罪に手を染めて、ちょっとしたスリルを楽しんでいた道郎と雅人はふとしたことから
ヤクザに借金をしてしまう。

 とてもまともに返せる額ではないので(1260万!)、偽札作りを思い立つ。

 ただ、ばれればヤクザに捕まるのは目に見えているので、必死に研究を重ね、精巧な偽札を作っていく。


[感想]
 日本推理作家協会賞と山本周五郎賞ダブル受賞作なので、面白さについては折り紙つき。

 この作者の特徴でもあるんだけど、「膨大な取材に基づく精緻な描写」というのが、
この作品でも遺憾なく発揮されている。

 偽札作りの過程は、それこそプロジェクトXのような涙涙の努力の積み重ねで、
犯罪小説なのにそんなことは気にならない位、みんな必死に偽札のクオリティを上げることに夢中になってしまう。
ただ、その際にどの薬品をどれだけ混ぜたインクをこれこれの配合で織り込んだ和紙にプリント
したらこんな失敗をしたので、次はこんな風に…という緻密な描写が延々続くところがあるので、
理系で薬品フェチの方や偽札作りの必要に迫られていない方は飛ばしてしまうのも手かも。

 そんなこんなをちょっとかじりつつ、本当に面白いのはヤクザとのやり取りや、スピード感あふれる展開。

 ヤクザとのやり取りは昔TBSで放送していた「キツイ奴ら(小林薫&玉置浩二のドラマ)」を
髣髴とさせる緊迫&ユーモアがあるし、スピード感では、ちょっとネタバレ入るけど、
締め切りに追われ2・3日徹夜をして偽札を必要数完成させた方と思うと、すぐ次の仕事に追われ、
どんどん体力が消耗し、でも一方で作れば作るほど精巧なものを要求されるので一瞬たりとも
気が抜けないという、まるで、高度成長期の日本のお父さんのような勤勉さで偽札作りに
のめりこんでいく道郎&雅人。
そして、そんな二人から目を離せない読者(笑)。
ほんとに一気に読めると思うよ。

お勧め度…★★★★★


[感想-裏-]
・この作品中でATM(CDだったかも)を重機で破壊して、紙幣の正偽を判定する機械を盗んだ上で
機械をだませる偽札作りをしているんだけど、今回も偽札騒ぎになる前にATMを重機で破壊する
犯罪が横行したので、その辺に関連があったらすごいことかも。
 どうせ偽札作るなら、ここまでこだわらなきゃ。カラーコピーとかスキャナー&プリンターなんて
 安易過ぎるでしょう。簡単に作ったって丹精込めてつくったった偽札作りは重罪だよ。
(最高無期懲役らしい)
 そこまでの根性がないんだったら、汗水たらして働きなさい。
こつこつ働くことがお金を作る一番確実なみちなんだから。






最終更新日  2005年01月07日 19時23分25秒
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