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カテゴリ:想い出
今晩は。独酌です。
さて昨日のお話の続きで独酌流の【バイオダイナミクス】について少し。 商売で農業をやってる訳ではありませんので、虫に齧られて多少見てくれが悪かろうと構わないのですが、やはり口に入れる物に農薬(化学薬品)を使うのは嫌だなぁ…これ位の軽い理由で自家製農薬を作ってみた訳ですが、体に害が無い「人に優しい」農薬は虫にもソコソコ優しいらしく化学薬品のように劇的な効果は望めないようです。 そこで他の方法も援用します。 【コンパニオンプランティング】 「植物のお医者さん」という言葉をお聞きになった事があるでしょうか? これはカモミールを指した言葉で、カモミールには近くに生えている植物を健康にする働きがあると言われており、このような作用を持つ植物を『コンパニオンプランツ』と言います。 カモミールをキャベツやタマネギのそばに植えておくと、不思議と味が良くなると言われています。 これはカモミールが野菜の味を左右する成分を持つのではなく、近くにある植物の健康を維持する働きがあるからでしょう。 ハーブティーや入浴剤としても利用される香りの良い花ですが、この出涸らしの花でも土に埋めれば土壌改良や防虫効果があります。また浸出液(要はハーブティー)を草木に噴霧すると「立ち枯れ病」を防げるそうです。 それだけではなく、自らを囮としてアブラムシを誘引し他の植物から遠ざけるという献身的な働きも。 誘惑して引き付けるところは、モーターショウの綺麗なお姉さんと一緒ですねぇ。こっちもコンパニオンだし。(笑) どっからどう見ても本命(車)より注目されてる。 皆な、アカラサマニ視線の方向が違うよ。 小さいのがワラワラと誘引されて…(笑) 冗談はさておき、このような効果があるので日本でも昔から畑の畦などに植えられていました。 【バイオダイナミクス】とか【コンパニオンプランツ】なんて言葉を知らないお爺ちゃん、お婆ちゃん達にも「カミツレ:加密列」の名前でお馴染みです。 「カモミールなんて洒落た名前は知らないよ。英語かい?」 …なんて言うお年寄もいそうですが、そもそも「カミツレ」はオランダ語なんですけどね。 江戸時代にオランダ語を訳してカナ表記したものの音が、そのまま和名となったようです。 「kamille:カミッレ」=「カミツレ:加密列」 撥音の小さい「ッ」をそのまま書き記したんだと思います。 「掘った芋弄くるな:What time is it now ?」 と訳していた時代ですからねぇ。 名前やその読み方の不思議と言えば、「カメムシソウ」という何か臭そうな和名をつけられた野菜をご存知でしょうか? 中国では香菜、タイではパクチー、ベトナムではザウムイ、南米ではシラントロ、ポルトガルではコエントロと呼ばれる【coriander:コリアンダー】の事です。 英語・スペイン語・ポルトガル語の名前は全部、ギリシャ語の【Koriannon】が語源になっています。 これが正にカメムシという意味なんですねぇ…日本では「中国パセリ」なんて呼ばれる事もありますが、もうひとつ和名として「コエンドロ」と言うのもあるから不思議です。 コリアンダー自体には虫を追い払ったりする効果は然程ないのですが、花はミツバチを引き寄せ結果として近くの植物の受粉を助けますのでコンパニオンプランツのひとつに数えても良いと思います。 ミツバチを引き付けると言えば、ハーブティーでお馴染みのレモンバーム(和名はコウスイハッカ:香水薄荷)の学名【Melissa】はズバリ、ギリシア語でミツバチ。夏の終わりに咲く小さな白い花は蜜を湛えミツバチを呼ぶ事からこの名が付きました。 独酌の家のベランダにも沢山生えてますが、確かに蜂みたいな虫がよく来るようです。葉はシトラールを含みレモンの香りがする事から英名が付いた訳ですが、この臭いはカメムシを遠ざける効果があります。この葉っぱを乾燥させてハーブティーに使うわけですが、乾燥させるとやはり生の状態より香りは弱くなります。 また茶とは違いカフェインを含みませんので夜に飲んで眠れなくなる心配もありません。おまけに健胃作用がありますので夜食のお茶漬けにピッタリです。 「えぇ~! レモンの匂いのお茶漬けかよぉ!」 ご心配なく。 海苔と山葵を入れたら殆ど判りません。 薄っすらと緑に色付いてるところもお茶漬けぽくって◎だと。 確かに鮭やタラコの場合はレモンの香りは「ん?」と思いますが、梅干を入れた梅茶漬けの場合は「あると思います!」 梅干と紫蘇にシラスの組合せはレモンの香りがしても個人的には全然OKですね。 また夏場の暑い時には冷やし茶漬けにしてもいけます。 この冷たいのがまた飲んだ後に…話がズレました。 コリアンダー自体に防虫効果は然程…と書きましたがコリアンダーを食べた人が蚊に刺され難くなるという効果はあります。 昔ベトナムへ行った時、夕暮れ時にカフェやレストランの外の席で【チッチボクボク】なんかを飲んで涼んでいると独酌や欧米人は蚊に刺されまくっているのに現地の人はそうでもない様子。 虫除けでも塗っているのかと尋ねたら、毎日の食事で香草(中国語のシャンツァイではなくハーブの意)を沢山食べると虫に刺されなくなると言っていました。 「コニャック少しに(petit)ソーダ沢山(Beaucoup)」 これが強調されてpetit、petit(プティ、プティ)Beaucoup、Beaucoup(ボクー、ボクー)と繰り返したのが名前となりました。 要はブランデーのソーダ割りの事です。↑の街が【サイゴン】と呼ばれていた懐かしい時代の呼び方です。 ありゃ、関係ない事をダラダラと書いていたら肝心の【バイオダイナミクス】に碌すっぽ触れない内に字数が… 今日は博物誌みたいな日記になる予定だったのに結局は飲み食いの話に。(- .-)ヾ ポリポリ 文章をマトモに構成出来ないオヤジに愛の手を! ポチッ!と応援お願いしま~すm(_ _)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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