御三家中学受験・桜蔭・開成・東大サピックス家庭教師

６年１２月偏差値４８から、女子学院中受験


　サピックス６年１２月偏差値４８。

　そして、それ以前もずっと総合偏差値で４０台だった

　お子さん。

　５年から月に１回程度勉強をみていましたので、基本的な

　計算、国語の読み方はできていました。

　なのに、ずっと総合４０台・・・。

　なにかが欠けていました。

　それは、「絶対に受かりたい！」という気迫です。

　他の生徒さんも頑張っているのです。

　そこから成績を上げてくのですから、「絶対に受かりたい！」

　という気持ちは、さらに強くなくてはいけません。

　６年１２月中旬に、「どうしたいんですか？」とはっきり

　聞きます。

　そうすると、「どうしても女子学院に行きたい！」という返事。

　「分かりました。では、今すぐ私の目の前で１５分で算数の

　合格点をとってください。それができたら、本当に行きたい

　という気持ちがあると認めます。」

　という、私の無謀な提案・・・。

　「えっ・・・。」

　本人はしばらく絶句しますが、私は本気です。

　もう最低１回は同校の問題を解いているので、全くできない

　無理難題ではありません。

　気迫があれば、できます。


　本人は、「やります。」と一言。


　１回目。

　ある年度を使ってチャレンジ。

　２５点。


　「まだやりますか？」

　「はい。」

　２回目。

　違う年度を使って再チャレンジ。

　４０点。

　もう、半分泣き顔です。


　「どうしますか？」

　「もう１回やります。」

　「では、これで最後です。」

　「はい。」

　無言のまま、違う年度で最後のチャレンジ。

　１５分経過。


　採点。


　７０点・・・。


　私は黙ってお子さんの目を見ていますが、涙しか出て

　きません・・・。

　「合格です・・・。」


　「この子は、本気だ。」ということを確信しました。


　お互いに最後まで頑張ることを決め、今までの自分を

　捨てて、本気のチャレンジの日々。


　ただ、この成績では第二志望すら届いていないので、

　まず、「第二志望の学校にも届いていないし、その第二志望の

　学校もとてもいい学校です。まずここに絶対受かる、という

　ことでいいですか。」と本人に念押し。

　そして、第二志望の学校の問題をとことんやって、常に合格点を

　とれる様になってから、女子学院の問題に再チャレンジ。

　もう１０年分はやっていたので、その再チャレンジの他、

　より古い年度の過去問を手に入れて、算数は過去１５年分を

　徹底的に解く。

　もちろん、ＳＳの復習、理科コアプラスなども、できる限りやりました。

　他の科目も、１０年分全部再度やりました。

　１２月後半と１月での強烈な学習・・・。

　私も、生徒さんも、「真剣」という言葉以外、出てこない

　状態・・・。

　そして、毎回毎回、全く同じ解き方、全く同じ動作を

　繰り返す。

　「解法を暗記する」という意味ではなく、同じ様に丁寧に

　かつ強烈なスピードで問題文を読み、とばす問題はとばし、

　とにかく初見で合格点をとる。



　同校では合格点の発表がないので、７０点を合格点とする。


　そしてついに、初見で７０点をとります・・・。

　もちろん初見でもマイナス１０分で解いています。


　埼玉県の学校から順に、全部本気で受け、確実に合格。


　そして、２月１日。

　２月２日・・・。


　本人が、泣き声でなにを言っているかわからない電話がきます・・・。

　最後に聞こえたことば・・・。


　「受かった・・・。」

　「えっ？」

　私もことばが出ません・・・。

　「そう・・・。」

　涙でこれしか言えませんでした・・・。



　今は楽しく同校の学生生活を楽しんでいます。

　ただ、強調したいのは、第二志望校も素敵な学校で

　あり、そこにはほぼ確実に入れる成績をとることが

　先だったということです。

　これなしに、女子学院のチャレンジはありませんでした。


　そして、最後の１か月半、生徒さんはほぼ自分の全てを

　投げうって、勉強していました。

　きっと、その心が通じたのでしょう・・・。


　合格、おめでとうございます。




ブログをお読み頂き、ありがとうございました。

以下にたくさんの役に立つブログがあります。


中学校受験ランキング


にほんブログ村