ヒブワクチンインフルエンザ菌b型ワクチン(ヒブワクチン)アクトヒブ:定期接種ヘモフィルス属インフルエンザb型菌(略してヒブ)は、子どもの鼻やのどにいることがあり、ヒブが血液や肺の中に侵入すると、細菌性髄膜炎や敗血症・急性喉頭蓋炎などの深刻な病気を、6歳以下の乳幼児にひき起こします。 このたび日本でもやっとヒブワクチンが認められ(商品名:アクトヒブ)、2008年12月19日から接種ができるようになり、2013年4月1日より定期接種になりました。 病気と説明 : 細菌性髄膜炎(化膿性髄膜炎) ・細菌性髄膜炎は、脊髄や脳を守る膜(髄膜)に細菌が感染し、発熱・おう吐・頭痛(不機嫌) などを主な症状とする重篤な病気です。 ・死に至ることも多く、生存し得ても様々な後遺症を残す可能性がある怖い病気です。 ・ヒブによる細菌性髄膜炎は、他の原因菌によるものより重い後遺症を遺します。 ・発病24時間程度で発熱やけいれん、呼吸困難などが出現し、約5%の人が死亡、 約30%に後遺症(難聴、発達延滞、けいれんなど)が残ります。 ・かかりやすい年齢は0歳(生後4ヶ月頃)から2歳までで、4歳を超えるとかかりにくくなります。 ・日本では、年間600人もの子どもがヒブによる髄膜炎にかかっていると推定されています。 インフルエンザ菌b型ワクチン(ヒブワクチン)商品名アクトヒブ(不活化ワクチン) : ・ヒブワクチンは、1980年代後半から海外で使われはじめ、現在では100カ国以上で使われている。 ・アメリカでは、このワクチンの定期予防接種の導入により、ヒブり患率が100分の1に減少。 ・WHO(世界保健機構)も1998年にヒブワクチンの定期予防接種を推奨する声明を出している。 ・ヒブワクチンの定期予防接種は今や発展途上国を含め世界の常識となっている。 ・アクトヒブは、他のワクチン(四種混合、肺炎球菌、ロタ、B型肝炎)と同時接種することが可能な ワクチンです。 接種時期 : ・接種を開始する年齢によって接種回数が異なる 2ヶ月以上7ヶ月未満・初回3回+追加1回 7ヶ月以上 1歳未満・初回2回+追加1回 1歳以上 5歳未満・1回のみ 副反応 : ・半分くらいの人は接種部位が赤くなり、5人に1人は腫れ・しこりが見られます。 ・また、50人に1人は熱が出ます。 ・まれにショックなどの重い副作用が予想されますが、これは他のワクチンと同様です。 インフルエンザとの違い? : ・毎年冬に流行するインフルエンザは、インフルエンザウイルスによるウイルス感染症で インフルエンザ菌とは関係ありません。 ・1890年にインフルエンザが流行したときに患者のたんからたまたま見つかった菌です。 当時はウイルスの存在自体が知られておらず、このインフルエンザ菌がインフルエンザの原因 と考えられたためこの名前がついたわけです。 予防接種に戻る ジャンル別一覧
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