長崎幼児殺人事件の犯人が捕まった。
12歳の男子中学生、この春までランドセルをかるっていた少年だ。
世間はその話題でもちきり、
相変わらずTVでは犯罪心理学者や、
凶悪犯罪に詳しいとかいう人たちがコメントしては、
少年の犯罪にいたった経緯を解説している。

今回の事件は、案の定神戸の児童殺傷事件と比較された。
少年の犯罪ということ、今事件発覚前の動物虐待等、類似事件の内容など。

ボクは少年の気持ちはわからない。
神戸も長崎もそうだ。
ボクは彼らより早くこの世に生まれ、
彼らより多くの人生を歩んできた。
人並みに悪いこともしたし、人並みに頭をうたれてもきた。
時間や知識は彼ら以上に与えられたけど、
やっぱり彼らの気持ちはわからない。

わからないことは、漠然とした不安に変わる。
亡くなった幼児のご両親は、一生この少年の気持ちがわからず、
不安を抱え、我が子を想い、生きることになるのだろうか。
ボクはその気持ちもわからない。

ボクたちはそんな世界で生きている。
切り取られた映像で、その世界の一片を垣間見て、
仕事に追われ、友だちと遊び、恋人とケンカしながら、
同じ世界を共有する。

この事件の今後もどうなるかわかならい。
どんな結果になっても、それを受け入れてボクは生きるしかない。
望むべくは、少しでも残されたご遺族が救われる結末になればと思う。

駿くんのご冥福を、心よりお祈りいたします。