セバスチャンさん2005年11月セバスチャンさんという30代の男性患者さんと出会いました。 術後1ヶ月の時に、三島で開催したフォーラムに参加されたのです。 感染予防のためにマスクも着用されていました。 積極的にご自身から、病気の質問をされた方です。 ここで出会ったも何かのご縁。 その後、度々ご本人と、奥様の双方からメールを頂きました。 術後の回復は順調で2006年4月には無事に職場復帰もされ、その感無量のお気持ちも私に届きました。 ですが・・・術後半年で再発が判明・・・それとほぼ同時に骨転移も判明しました。 骨転移が判明した日・・・明らかに大泣きした後だとわかる声で奥様からお電話を頂きました。 あまりにも急な暗転で、色んな経過の患者さんを知ってはおりましたが、ただただ驚くばかりでした。 この少し前には、セカンドオピニオンを受けられ、こんな暗い話は無かったのです。 地元に帰られてから、腰が痛いと病院に行かれ、骨折と共に判明したのでした。 再発が判明してすぐ、ご本人から私の元へ届いたメールです 「今回のことで、また一つ強くなった気がします。 より生きていることへの感謝の気持ち、生きることへの執着心が強くなりました よ。 まだまだやりたいこと、やるべきことがありますもん。 皆さんがいてくださることで、本当に心強く、前向きになれます。 病を患うまでは、たくさんの喜びを忘れていました。 生きているとたくさんの喜びがあるんだなあと再認識しました。 もっともっと喜びを感じたいです。 そして、その喜びを自分なりにできるだけたくさんの人たち 伝えたり分けていけたらなあって思っています。 それが生きがいになりそうです。 ひろりんさん、これからもよろしくです。 家族と共に、しっかり前に進んでいこうと思います。」 このブログのトップページに貼り付けてある 「今、頑張っている患者さん、そしてご家族の方々 強がらないで時には愚痴ってください、泣いてください 明日、笑うために・・・」 この言葉はある日のブログに書いた言葉です。 この日のブログをセバスチャンさんご夫婦は揃ってご覧になったそうで、翌日奥様から 「この言葉を主人が涙を溜めて読み、頷いていました」 と・・・・メールが届きました。 それで、いつでも目に留まるようにと、この言葉だけを切り抜きトップページに貼り付けたのです。 私なりの精一杯の応援のつもりで・・・ 今の言葉で言えば、イケメンの素敵な男性で、力強い目がとっても印象的な方でした。 2006年7月14日旅立ち |