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カテゴリ:癌告知
患者さんのご家族からよく受ける質問に「全てを告知すべきでしょうか?」と、いうのがある。
今や「癌」という病名を隠す病院はまず無い。 癌告知は当たり前になった。 だが、病名は伝えても本当の病状は伝えない病院は結構ある。 そこで、ご家族は悩むのだ。 患者さんご本人がご自分の闘病記をネット上で公開されている方も多くなり、そういった闘病記を読むにつれ 「隠していて良いのだろうか?」 と思うらしい… 全てを知ってる方が、こんなにも前向きに充実した時間を過ごされていると言うのに、うちは…と、自己嫌悪すら抱くようだ。 貴重な時間を無駄にしているような気持ちになってしまうようだ。 こういう質問は正直言って、答えは難しい。 患者さんの状態、癌告知を受けてからの時間、性格、家庭環境、社会的な立場等…皆さん違うから。 ただ、ひとつ言えるのは、どんなに隠しても自分の体調の変化に疑問を抱かない患者さんはいない。 何も考えていないように見えて、実は考え込んでいて、そっとしていて欲しいと思っているかもしれない。 ご家族には近すぎて見えない、患者さんの心理がある。 歯がゆいだろうけれど、どうしても越えられない壁がある事を認めなければならない…と、私は思う。 その上で、ご家族は自分にしか出来ないサポートをすべきではないだろうか… これは、私個人の考えだけれど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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