|
カテゴリ:癌告知
以前、書いていた「癌告知」に思う事の続きを再開します。
この病気は発覚時にはステージ4という場合がとても多いです。 もちろん、そうじゃない方だって沢山いますけどね。 この時、多くの主治医はこのままでは余命数ヶ月~1年と、ご家族には説明します。 ですが、この時患者さん本人は太っていたりして、何ら変わらず昨日と同じ生活を送れていますので、本当にステージ4???と思うものです。 で、これから化学療法や、手術と言った治療が始まる訳ですが、これが上手く運ぶ患者さんもとても増えています。 副作用というお荷物は出来ますが、いつもの生活を維持出来る患者さんは沢山います。 こうなると、最初に聞いたあの恐ろしい余命は何だったのか?嘘じゃなかったのか? 医者っていう輩は、オーバーに話すものだ・・・ははは・・・・ ![]() あんな余命なんて話を本人にしなくて良かった、余計な心配をかけるだけだった・・・なんてね。 こんな笑い話になる事だってあります。 ちなみに、うちがそうでした。 あっ、でもうちの場合は何もしなければ余命数ヶ月って初めに言われたよって、元気な時に話しましたけどね。 ですが、順調に治療が運んでいる間はこれでも良いのですが、そうでは無くなってしまう患者さんだって中にはいるのです。 ずっと順調な患者さんもいますよ~くどいくらいに念を押しておきますケド。 順調で無くなってしまった患者さんの主治医は、治療法をあの手この手で変化させ、何とか「今」の維持に懸命になります。 残念ながら、これに限界が訪れてしまう場合もあるのです。 限界が訪れたこの時、主治医から余命1ヶ月・・・そんな話が現実味を帯びて話される事がとても多いです。 こうなると、体はもう嘘をついてくれません。 そして、ああ・・・もっと真実をちゃんと話しておけば良かった・・・・ 元気な時間に好きな事をさせてあげるのだった・・・ と、・・・私はとても後悔しました・・・・ こんな時の余命1ヶ月だって、当てにはなりません。 数ヶ月に及ぶ事だってありますから。 案外、病院内でそれなりに居心地良く、心穏やかに過ごせる事もあります。 でも、旅行や趣味に没頭出来るような時間ではなくなってしまいます。 先月他界したkazeさんは全てを知っていましたから、ご自分がいなくなった後の事・・・お子さんのあれこれを、ご友人に託しました。 散財とも思える旅行だってしました。 今も私を支えてくれる言葉だって残してくれました・・・・私にとって、大切な宝物です。 彼女の思いがあるから、私はこれを続けていられるのです。 体は嘘をついてはくれません。 患者さんによっては、鬱病になる方、患者さんのご家族だって鬱病になる方もいます。 kazeさんの生き方は理想だとも思いますし、誰もが出来る生き方でもないでしょう。 考え方はさまざま・・・人もさまざま・・・ 変える事が出来ない現実の中で、人はどう生きるべきなのでしょうね・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[癌告知] カテゴリの最新記事
|