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カテゴリ:癌告知
これまでも、多くの方から「告知」に関する悩みのメールが届きました。
現在も、何人もの方から同様のメールが届いておりまして、「私のこと?」と思い当たるフシがある方がいるかも?ですが、どなたかを想定して書いている訳ではありませんので、あしからずです。 実際、癌治療って患者さん側に選択肢がある治療です。 薬剤にしても、ガイドラインが設けられているとは言え、選択する事はできます。 また、「治療をする」「治療はしない」という時点から選択肢は始まっています。 ですが、大抵の方が「癌初心者」な訳で、どうすれば良いのか???という状態。 迷っても悩んでもわからないので結局、「主治医にお任せします」って事になります。 ですが、医師から厳しい現状を告げられている場合、その医師の結論が本当にベストなのかどうか迷いが生じます。 厳しい現状は、患者さんご本人にはフィルターをかけて話す事が多いです。 ですから、特に本人は主治医任せで何ら異論なし。 ですが、「治る」とは、なかなか言われない病気・・・・愛する家族ゆえに、治療法を探り、それぞれがベストを見つけようとします。 ですが、どれがベストという正解がありません。 だから、ご家族の中でも意見が分かれ、時に無用な言い争いになってしまう・・・ 家族という間柄ゆえに、遠慮のない言葉で傷つけ会ってしまう事もしばしばです。 何故、家族の中で傷つけ合ってしまうのか? それは、そこに患者さん本人の意志が存在しないからです。 何故、患者さんの意志が存在しないのかと言えば、真実を伝えられないから。 じゃぁ何故、真実を伝えないのかと言うと、可哀想だから。 落ち込ませてしまう、絶望させてしまう・・だから、可哀想だと皆さん言います。 だから、本人の意志は考えずに、ベストを探そうとする・・・だから、意見が分かれてしまう。 ご家族にとって、理解出来ない選択肢であっても、本人が望むのであれば・・・と、納得できるのに、それが出来ない。 体は嘘をついてくれません。 いつか、必ず疑心暗鬼に陥る時がきてしまう。 何故、疑心暗鬼に陥るのかと言えば、体が感じてしまうからです・・・真実を。 その時、患者さんが持っているは自由は多くはありません。 そうなってから、多くのご家族が「告知すれば良かった、可哀想な事をした」と後悔しています。 真実を告げることが「可哀想」だったのに、時間が経つと、告げなかった事が「可哀想」に変わっていく・・・ 本当の「可哀想」は何なのでしょう。 告知を悩む時、じっくり考えてみてください。 嘘を付くのであれば、最後の最後まで、とことん。 真実を告げるのであれば、小出しにせず、一気に! これが良いのではないか?と感じます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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