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2008年09月19日
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カテゴリ:癌告知
まだまだ、お返事メールを溜めちゃっておりまして、誠にあいすみませんです。
この頃は、更新もままならず~・・・で、ご心配をおかけしている方もいるようで、これまた誠にあいすみませんです雫
出来る時に更新しとこっ!!って感じになっております。

題目に書きました「告知」ですが、これはある意味永遠のテーマで、私はこれに関して書きたくて、書きたくて・・の思いをずっと持っております。


50代後半のスキルス胃癌の患者(男性)さんの話です。
私にメールをくれたのは、息子さんで、最初のメールが届いたのは6月の上旬でした。
手術不可との診断で、TS-1+シスプラチンの治療が始まりました。
ご自宅から遠い地元の大学病院で、入院しながらの治療という事でしたので、息子さんは経済的に無理をしながら、病院近くのマンスリーマンションを借り、母親を住まわせました。
息子さん自身は、腹腔内化学療法に関心を持っていましたが、どうにも、この治療法は地元では無理で、となると、かなりの遠路の病院になる事から、断念しました。

このTS-1+シスプラチンの治療法は、今や奏効率70%とも言われる治療法で、胃癌の治療法の中では郡を抜いた奏効率です。
殆どの患者さんに効いてくれる治療法と言えます。

ところが、この50代の男性患者さんには効いてくれませんでした。
過去にも、この治療法が効いてくれなかった患者さんを知っていますが、当時、この患者さんはある癌患者さん専用の掲示板で

70%にも入らなかった俺って、一体何??

と、書き込んでいるのを見つけた事があります。
病気の事、治療の事、ちゃんと知っていた人でしたから、それからは、時間の使い方も考えながら、治療を受けていました。
時折、思い切り腐る事もあったようですが、楽しい時間も作っていました。

ところが、この50代の患者さんにはその時間さえ無くなってきました。
病気が判明して、未だ3ヶ月です。
本人への病気の告知も、まだ充分ではなく、次の手のタキソールも効いてはくれず、病状が一気に悪化・・・
ホスピスという選択肢まで出てきましたが、その選択肢すら難しくなってきました。
息子さんもとても焦り、

無駄足になっても構いません、後悔はしたくないから、今更ですがセカンドオピニオンを受けたいのです

と言われました。
父親の為というより、残される自分自身の為かもしれない・・・と、内心思っておられるのが、伝わってきました。
急いでセカンドを組めるように手配しましたが・・・
つい先日届いたメールには、

もう、どうにもならないと思わざるを得ない状況となりました
残念ですが、セカンドオピニオンは諦めます
どれだけの時間が残されているのか、わかりませんが、これから思い出を作ります
でももう、無理かな・・・


と、書かれていました。
ご本人は、まだまだ、年単位で生きられると思っています。
だけど、体が言う事を聞いてくれません。
治療を受けているから、病気は治るハズ・・・
なのに、どうして体は言う事を聞いてくれないのか・・・・
この頭と体のギャップは、時に、精神に異常をきたす事があります。
この患者さんは、精神薬を処方されるようになり、少し落ち着きを取り戻しました。


知らない事が幸せなのか
知る事が幸せなのか
知らせる事は、家族自身の肩の荷を降ろすだけなのか
知らせない事は、本当に本人のためなのか


末期になって、精神に異常をきたす患者さんを、他にも何人か知っています。
その患者さんの殆どが、事実を知らない人なのです。
事実を告げて、重い鬱病になってしまったという患者さんもいます。
また、逆に事実を知ったら、鬱病が回復してきたという患者さんもいます。

要は、どう事実を告げるか・・・これが問題なのではないでしょうか。

そんな迷い、悩める時間もなくなってきてしまいましたが、この50代の男性患者さんは、この週末は、外泊で楽しい思い出作りとなりました。
沢山の笑顔が見れますように・・・と願っております。












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最終更新日  2008年09月19日 12時50分55秒
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