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カテゴリ:癌告知
つい先日の話です。
こんな相談メールが届きました。 患者さんは大腸癌(60代・女性)で、メールは娘さんからです。 今年の夏に大腸癌で母親が手術を受けたそうです。 その時に、腹膜播種が認められたようですが、取れるだけ癌は切除したとのこと。 腹膜の癌はそのまま。 腹膜播種なら米村先生に是非、診て頂きたいと言われます。 患者さんご本人は、真実の病状を知らされておらず、ご家族は真実を隠したまま、ご本人を連れてセカンドオピニオンに来られました。 ご家族は、是非とも再手術を受けて欲しくて、治療に前向きに取り組んで欲しくて、本人を連れて来られたようです。 当の本人は、 もう手術なんて嫌だ、このまま静かに逝かせて欲しい という精神状態でした。 と言うのも、腹膜播種という真実は知らないまでも、家族が総出で何かを隠している、遠くの病院まで連れて行こうと言うのだから、自分は相当悪いのだろうと疑心暗鬼の塊だったようです。 それならいっそ、このまま逝きたいと思い詰めておられたご様子でした。 ご家族は、とにかく本人を連れ出す事には成功したものの、これからどうやって本人を説得しようかと案じていたところ。。。 家族と一緒に米村先生から、ご自分の病状を聞いたこの患者さんはその場で 先生、手術してください と申し出たそうな ![]() これには、ご家族の方が驚いたそうです。 患者さんというのは、実に空気に敏感になるものです。 家族の嘘は肌で感じるもの。 特に女性のカンは鋭いですからね。 この患者さんは本当の事を知りたかったんですねぇ。 それが過酷なものであっても、ヒソヒソ隠れ話をされるのは嫌だったんですねぇ。 家族が信じられなくなるのが、嫌だったのかもしれません。 真実の小出しが一番良くないのだと、これまで書いています。 可哀想だからと様子を見ながら、真実を小出しにされると、未だ何かを隠しているんじゃないか?って思ってしまうからです。 可哀想でも、告げると決めたらズバッと告げる。 可哀想だから内緒にしておくと決めたら、最後まで嘘をつき通す。 中途半端が一番良くないと、これまでの経験から思っています。 それで、今後は米村先生の治療を受けることになったようです。 で、これまで健康が自慢だったこの患者さんが突然、癌になった事で、患者さんのご主人も自分の体が心配になり、大腸の検査を受けたそうです。 そしたら、ご主人の大腸からも癌が見つかりました ![]() で、本当は母親のセカンドオピニオンだったんですけども、父親も米村先生にお世話になることになりました・・・と、報告メールが届きました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年11月28日 17時52分46秒
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