カテゴリ:読んだ本・観た映画
唯川恵さんの『永遠の途中』(光文社文庫)、読みました。
おもしろかった!一気に読みました。 個人的に、私が今年読んだ本の中で5本の指に入るおもしろさ。 会社の同期で、違う生き方を選んだ2人女性の、27歳から60歳までが描かれています。 一人は、同僚の男性と結婚、専業主婦の道。 一人は、バリバリ働く(結果独身の)キャリアウーマン。 お互いに「自分がそうしたかもしれない」相手の人生に羨望と嫉妬と覚えながら、 時には自分に、「(相手に対する)優越感」を抱きながら生きていく感じが実にリアルでした。 最近私の周りにもちょっとしたことがあって思ったのだけれど、 女性って、「会社の同期」「同級生」・・・同じレベル(?)にいた相手に対して知らず知らずのうちに(いや、中にはそれを表に出す人もいる)優劣をつけてしまう部分がある気がします(程度の差はあるけど)。 それぞれの人生を尊重できればそんなことないのでしょうが。 それは多分、自分の生き方に「自信」があって初めてできるようになることではないかと。 この本を読んでもうひとつ考えさせられたのは、 専業主婦・薫の人生が、本当に「典型的・子持ち専業主婦(でもこちらは生活レベル高い)」で、 私もこのままいたら、子供達が(あっという間に)親より友達を優先するようになったとき空っぽになってしまうのではなかろうか・・・と怖い気持ちになりました。 今後の生活を垣間見たようで、自分のこれからを考えるきっかけになりました。 結婚してる人も、していない人も、 仕事している人も、していない人も、 子供がいる人も、いない人も、 「自分の人生、別の道があったのでは・・・」と思ったことのある人なら共感する部分があるはず。 ほんと、面白かったです。 オススメ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.08.19 22:10:21
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