2009/10/10(土)00:01
『秋の森の奇跡』
日記にしていると思ったら書いていませんでした。
職場の方に貸していただいた本。
秋の森の奇跡
作者は林真理子さん。
あくまで個人的見解ですが、タイトルの
「秋」とは40代、
「森」とは迷いや不安な気持ちにさせるもの
「奇跡」とは、そこで見つけた○○(←ネタバレになってしまうから)かなーと思います。
出版元:小学館のHPには
『仕事にも家庭にも恵まれ、何不自由のない生活をしていた主人公に突如降りかかった不幸、
それは実の母親が認知症を患ってしまったこと。
それから一気に噴出する不安と不信、避けて通れないシビアな現実の数々。
逃れるように妻子ある男と関係を持つ主人公。
不倫でもなく、浮気でもない、そんな魂が触れ合うような恋愛は存在するのか。
切なく、心が締め付けられるような心情描写はまさに圧巻』
とありました。
読んでよかったです。
うまく言えませんが、親の介護なんかも現実味を帯びてきつつあるし
(先日、家の中が焦げ臭い・・・と思ったらなんと、
母が「レンジで30秒」大福を温めるつもりでボタンを
「30分」
に設定・・・火事になるところでした;)
子供も大きくなってきたら、自分もそれほど必要とされなくなってくるんだろうな、とか・・・。
40代になって自分が「人生の秋」を迎える時、をわずかながらイメージできました。
この本を貸してくださった方は本当に読書家なのですが、
「林真理子さん、一皮向けたと思うわ」
とおっしゃっていましたが、私も新境地だなって思います。
『anego』をはじめ、今まで女性に対しどこか毒をもった作品展開が多かったですが、
この本の主人公は失敗しながらもそれを乗り越える力を持たせていました。
恋愛に関して。
この本の核となる部分なのですが・・・きっと賛否両論あると思います。
私自身は、ほんとなにもないのですが(とここで言うのもどうかと思うが、)
そして結婚している人が配偶者以外の人と恋愛をするということもなんとも言えないのですが、
「(一緒に暮らさなくても、)一緒に生きていきたい」
という感覚はあるかもしれない・・・と思います。
別の本で読みましたが、女性が結婚後「夫より友達のほうがいいわ」って思うのって
平均で結婚14年目なんだそうです。
私はそこまで達していないので、達した頃は考えも変わっているのか(笑)
主人公は42歳。
お子さんも学生で(中学か高校か忘れちゃった)・・・
夫の一言にショックを受け、そこから物語が進んでいくのですが、
まあとにかく読んでみてください(笑)うまく言葉にできなくて辛いです・・・。