炭俵

2009/03/18(水)23:59

日本野球のもろさについて

野球(216)

今日のWBCにおける韓国戦の敗戦に対して、世間は静かですね。ネット上でも、テレビでもね。勝ったときは、しつこい程報道するのにね、どうしてなんでしょう。見れば分かるのだから、もういいだろ。というのが、一般的な日本人の考えなんでしょうね。確かにそうなんですけど、自分は今回の敗戦は、避けられたものであると考えるので残念ですねえ。 ここ数十年来というか、西武が全盛時代の二十年くらい前に、初回からバンドする野球に対して、どうしてそういう野球をするのか。という議論があった。その種の議論は、時が経つにつれて風化しましたが、その時問題にされた問題点が、今回顕在化しましたね。つまり、日本人は外国人選手に較べて非力なんだから、初回からバンドをするような堅実な野球をすると、確率的には最後に勝つという発想の元でクリンナップを外国人に任せるような野球の弱点。議論された当時は、4番バッターを外国人に任すにを、躊躇する雰囲気があったのだけど、現在は外国人選手にクリンナップを任すことに躊躇しなくなりました。そもそもWBCを指揮している原監督のジャイアンツ自身が、そういうチームですよね。栄光ある巨人軍が、簡単に4番の座を外国人に明け渡しても、異議を唱える人が少ないのは、時の流れを感じるともに、寂しさを感じる人も多いはず。野球人気低迷、突き詰めれば巨人人気の低迷の原因は、こういうところにあると思われるのだけど、勝利至上主義の元でかえり見られなくなっています。昔、ON全盛時の野球人は、4番バッターを日本人選手が務めるが、強いチームを作ることと同意語であり、なんとか4番バッターを育てようとしていたような気がしますね。外国人選手に4番バッターを任すのは、あくまで一時的な感じだったと思ていたのでは。それが、現在のセパ両リーグの各チームに、4番を日本人選手に任せるという主旨のフィロソフィを持つチームは少数派になっています。DHがあるのだから、打てればいいという選手がいてもいいのだと思うのですが。例えば、日ハムの中田選手などは、守備がダメだと言われ続けて使っても貰えませんね。攻走守全て、そこそこ兼ね備えている選手ばかり、選手に求め過ぎだと思いますね。取り敢えず打てればいい、そういう発想にはならない。広いドーム球場を守るのだから、守備力がないとダメ。確率的には、そういう平均的に揃っている選手を集める方が、強いというのは分かりますが、果たしてそういうチーム作りというのは、どうなんでしょう。勝つための確率を高め、スコアリングポジションにランナーを進める野球をしても、最後にそのランナーを返すバッターを外人頼みならば、日本代表という日本人だけで戦わなくてはいけない場合には、弱点を曝すことになってしまう。そういう問題点が、WBCという舞台で出てしまった。走攻守備えている選手ばかりを集めて、ここぞというところの長打力を持ち、相手投手にボールを投げさせ、勝負強いバッターがいなくなってしまった。昔は、けっこういたのだけどねえ。寂しいなあ小手先で解決する問題ではないのですよね。日本人バッターの4番を育てるのが、日本野球の大きな試練になっていると考えられますよね。 今回の韓国戦の敗戦は、日本代表の監督に、巨人の監督を持って来たのだから、その巨人の野球の弱点も持ち込まれたぼが原因と考えるのが、妥当ですはないでしょうか。

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