書評【老後ひとり、暮らしています。】イ・オクソン、清水知佐子
76歳。釜山の海雲台でひとりで暮らす女性のエッセイ。韓国の女性の生き方、昔と今、若い人たちの暮らし、夫に先立たれた女性の生き方など‥今を強くしなやかに生きる女性のピリリと辛口な文章が読んでいて楽しい。特に私は、釜山へは何度も出かけたことがあるし韓国ドラマも大好き。読んでいて韓国の今を知ることが出来て楽しい。私たちは今、ありのままで生きることより人に見せるための自分を演出することに、必要以上にエネルギーを注ぎ過ぎているのかもしれないなど頷きながら読んだ。私は1948生まれで、まだ2歳の頃に朝鮮戦争が起きた。当時は世界の最貧国だった。と語る著者。当時の韓国の貧しい暮らしも垣間見ることが出来る。そのほか、海外旅行、整形手術など読んでいると楽しくて思わず笑ってしまった。公衆浴場は私にとって一種の老人ホームで、何時間かスマホやその他の媒体を完全にシャットアウトしてくれる。今のような世の中に必須の時間だ。一人で過ごす時間が長い私としては、誰かと会話し、一緒に過ごす時間がとても貴重だ。いろいろな世代の人たちを観察する機会にもなるし何より健康にいい。年齢と共に思うように体が動かないけれど、日々楽しく生きている韓国女性の生きざまは日本の女性にも共感できる部分が多いので読んでよかったと感じた。最後の言葉が私にはとても共感できたので記しておく この年になってよくよく考えてみると、すべてのことはすでに過ぎ去り、今過ぎ去っているところで、これからも過ぎていく。だから、人間同士の関係にもあまり深刻にならず楽に構え、互いに柔軟な心で接するのがいいのではないかと思う。旅の予約はいつも楽天トラベルで!ふるさと納税は楽天で!