ハーブと一緒に私のスマートライフ

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定年オヤジ改造計画 [ 垣谷美雨 ]​

夫が数年後に定年を迎える。
そのため夫婦で読んだ1冊。

最初に夫がこの本を読んだのだが、本を読み終えて
突然「週末はできるだけご飯を作るよ」といった。
今まで家事も料理もしたことのない夫が。。。

夫の後にこの本を読んだ私は、スッキリした！
私が普段思っていることがこの本には
書いてある。

小学校から塾に通い、私立の大学に進学。
大学卒業後は、総合職として就職した私。
しかし一旦仕事を辞めた女性の就職先は
派遣やパートなどしかない。それも安い時給。
私自身は主人公の息子の嫁にとても共感した。
そして定年を迎える主人公の妻の立場の
気持ちも痛いほどわかる。

この本は、定年を迎えたオヤジが主人公。
悠々自適でこれから夫婦で旅行でもと思っていたら
妻は夫源病になる。
独身の娘からは「アンタ」呼ばわりされる。
どこにも行く場所がない主人公が息子夫婦から孫2人の
保育園のお迎えを頼まれる。
そこで今までの自分の考えが古いことに気づき
考えさせられる。

家事育児は女の仕事。
そう思っている日本男子は今でも多いと思う。

この本は、日本の男性たちにぜひ読んでほしい。
妻はどんなふうに生きているのか？
理解してほしい。

この本には、定年夫婦へ向けてたくさんのヒントが書いてある。
世の男性たちはこのヒントに気づくことが出来るだろうか？

定年を迎える夫婦は、何年も前から準備することが大切だという
以前に夫婦仲が良くないと話にならない。
という言葉が印象的。

主人公の娘が主人公に言った一言
「アンタ世代の男たちが全員死なないと日本は
良くならないってことだよ」
かなりきつい言葉だが、言い得て妙。

主人公は最後に
「自分の人生においては自分が主役だと思って生きてきた。
そして妻を自分のわき役だと思っていたのではないか？
妻を補佐役だと決めつけていなかったといえるだろうか？
妻の人生は妻自身が主役だという当たり前のことを
忘れていたのではないか？」
主人公はやっとこのことを気づくのだ。

定年を控えた世の男性たち。
まだ遅くはない、熟年離婚を避けるために
ぜひこの本を読んで妻の気持ちに気づいてほしい。



定年オヤジ改造計画

• 垣谷美雨
• 祥伝社
• 円

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書評





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