ハーブと一緒に私のスマートライフ

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うちの父が運転をやめません [ 垣谷　美雨 ]​

垣谷美雨氏の大ファンです。
著者は、「老後の資金がありません」「あなたの人生、片づけます」
「夫の墓には入りません」など現代の社会問題を扱った小説を
多数書いています。

「うちの父が運転をやめません」
この本は、昨今問題になっている高齢ドライバーを
テーマにした家族小説。
他の作品同様に、著者の人間観察が凄いと感じます。
かなりおもしろいです。
読んでいると笑えてきます。
特に50代の人には共感できる内容ではないでしょうか？
しかし、ラストは感動で涙があふれます。そんな家族小説です。

ストーリー紹介：
田舎で育った雅志は、東京の大学に進学し
大手家電メーカーの研究職として勤務。
共働きの妻と長男息吹の3人家族。
田舎には年老いた両親がいる。
過疎化が進む田舎では、車は必須。
しかし、帰省した雅志は父親の危ない運転を見て
免許返納するように説得をする。
一方、父親は「死ぬまで運転する」という。
母親も車がないと買い物ができず困るという。

雅志は、父親の運転をやめさせるために
通販の利用や都会での暮らしを提案するが失敗。

父親の運転をやめさせようとする雅志だが、
帰省して両親と暮らす田舎での生活や
中学時代の同級生と話すことによって
徐々に今の自分の暮らしを見直しはじめる。

勤続30年、50代に突入しサラリーマン人生について
そして自分の人生について考えはじめるようになる。

卒婚。
高齢化。
一人っ子。
田舎暮らし。
Uターン。
高齢ドライバー問題。
免許返納。

この本には、現代のさまざまな問題が実に
上手に描かれている。

親の運転をきっかけに、雅志が最終的に選択した人生に
私は称賛する。

免許返納を迷っている高齢ドライバーに読んでほしい1冊ですが、
【仕事を楽しむ】ことができない
50代サラリーマン男性にもぜひおススメしたい1冊です。
否、老若男女すべての方に読んでほしい1冊。

高齢ドライバーの運転をテーマについて書かれた本だけど
それだけじゃない！
人生100年時代、
1回きりの人生を後悔しないように生きるヒントを
垣谷美雨氏が私たちに示唆している素晴らしい作品です！


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