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テーマ:読書日記(1844)
カテゴリ:読書感想
![]() 化学者として仕事一筋に生きていた夫が2008年3月11日に 突然、胸部大動脈解離を発症。 さらに4日後には重度の心原性脳梗塞を発症。 回復は難しいと医師から言われたにもかかわらず リハビリなどを行い16年が経過しました。 その16年の軌跡ともいえる日々の様子、家族それぞれの思い、 リハビリ病院での自主訓練、在宅での生活、素敵な理学療法士さんとの出会い、 障害を持つ体での海外渡航などが綴られています。 この本は、病と闘う人たちに決してあきらめないことを 教えてくれます。 2012年に借家から持ち家を建てる際はあえて 2階にリビングと夫の部屋を作ることで あえてリハビリをさせるという著者の思いには驚きました。 16年の間には、この本に書かれていない感情や苦しみ、 悲しみもきっとあったことでしょう。 しかし、著者は心の持ちようが大事という通り 読んでいて家族3人前を向いて歩いている姿がとても印象に残った。 脳梗塞になった場合、家にこもりがちになりそうだが あえて外食をしたり、ドライブしたり、時には海外渡航だってしてみる。 公共交通機関のサポートシステムを利用すれば 車いすでも旅は可能であることが理解できる。 途中、研究者である夫が植物の藍の研究に深く のめりこんでいたことから夫の人生を語る上で 藍の研究に関する内容は欠かせないと著者は判断し 藍のことが度々登場します。 著者の夫への思いがここからも理解できます。 あとがきで著者は「これまでの16年は私たちにとって奇跡でも 何でもなく、ただの日常でした」と記している。 すべては生きていたからこその日々で、ありがたいことに それは今日も続いていると。 旅の予約はいつも楽天トラベルで! ふるさと納税は楽天で! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025.04.17 00:00:26
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