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テーマ:読書日記(1872)
カテゴリ:読書感想
![]() 1961年広島県呉市に生まれた著者。 両親の介護記録を映画にした 「ぼけますから、よろしくお願いします」が ヒットしたのだろう(私は見ていないので知らないが) この本は、104歳を迎えた父を中心に 亡くなった母と父との二人の暮らしについて 紹介している。 東京大学を卒業して、東京で仕事をしている著者も 還暦を過ぎ、今までは仕事オンリーだったが 両親の介護や父との会話を大切にしていることが理解できる。 自分の母親が認知症になった時、 今まで何もしなかった父親が家のことを すべてするようになったそうです。 母親が亡くなって父親は「自分のことは自分でやる」に こだわって毎日生きている。 100歳を過ぎ、周りに甘えることも必要なのではないかと 著者は言います。 第3章では、同級生の石井哲代さんとの対談もあります。 「できんことは無理してやらずに、周りに上手に 甘えていけばええんじゃ」 哲代さんのこの言葉に著者の父親も考えさせられたようです。 著者が東京大学に合格した時が父親にとって一番 うれしかったと言っているシーンなどは 私自身自分の父親を思い出しました。 父も私が東京の大学に合格したことが一番うれしかったと 言っていたなぁ。 娘を思う父親、親を思う娘、 家族っていいものだな。 夫婦っていいものだな。 そう感じる1冊でした。 そして東京で踏ん張ってきた著者は言う。 幸せは、ささやかな毎日の暮らしの中にある。 気づけたのは私が「老いた」からだ。 そして父の穏やかで丁寧な暮らしは、 老いることの豊かさを私に教えてくれる。 老いるのも、決して悪くない。と 広島弁での会話は最初は読みにくいと感じましたが 味が出ていてこれもいいものですね。 ![]() ![]() ![]() ![]() 旅の予約はいつも楽天トラベルで! ふるさと納税は楽天で! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025.06.07 00:00:14
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