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テーマ:読書日記(1953)
カテゴリ:読書感想
![]() 一昨年、耳鳴りになり西洋医学では限界を感じ 鍼灸治療院へ行くことが増えた。 しかし、胡散臭い鍼灸師、ぼったくり鍼灸師など なんとも鍼灸治療院はさまざまであることを身をもって感じている。 この本は、そんな私にはうれしい内容だった。 なぜならどんな鍼灸師がいるのか?鍼灸治療院の選び方なども 赤裸々に書いている。 鍼灸師になるための大学や学校の裏事情まで書いているから 参考にならないわけがない。 東洋医学の鍼灸に興味はあるけれど、ちょっと 不安だという方はこの本をぜひ読んでほしい。 この本の著者はかなり辛口で、下手な治療院へ行くよりは 日帰り温泉に行って美味しいものを食べたほうがよいと言っている。 これも然りである。 著者は、鍼灸の専門学校で非常勤講師などをしているらしいが 経絡は迷信、経穴は妄想とはっきり言うそうです。 ちなみにこの本では3つの鍼灸治療院にライターが お忍びで出かけている。 1つの鍼灸師などは毎日来て2,3カ月でよくなると言われたそうだ。 不当に長い治療期間を要求されたらそれが 自然治癒とどう違うのか常識的な判断が必要だと書いてある。 私自身、先月「施術に自信がある」という日野市にある 某鍼灸師の元に出かけた。 完治するには週3日で半年かかると言われて驚いた。 この治療院の施術は1回7000円。 週3で半年となると50万以上かかる。 8回程度通院したがこの鍼灸師とは気が合わないので 通院をやめた。やめてよかったと思っている。 この本にも治療を受ける際にはHPの情報を鵜呑みにせず、 必要な情報を取捨選択する必要があると書いてある。 最近は、「なんでもかんでも治る。俺って凄いだろう」的な HPやブログも見かけるがそれが必ずしも本当のこととは 限らないと書いてある。 この本をもっと早く読んでおけば、私は騙されずに済んだのかもしれない。 また、人の役に立ちたいとかありがとうと感謝される 職業につきたいという人もいる。 実際私は、お金は度外視で患者さんに元気になってほしいという 鍼灸師の元で治療をしてもらったことがある。 しかし、著者はこれに関しても「人の為と書いて偽りと読む」 と辛口の言葉で表現している。 また、たまに頸が痛いと言ってきている患者さんに あちこち首を触ったり手を持ち上げたりして「これ痛いですか?」 とやる人を見かける。 痛いから治療院に行くのに、そんなことをされてはたまりませんと 書いている。 私自身、昨年ひき逃げ事故に遭い頸椎の神経を損傷し 痛いと鍼灸院に出かけたら左右上下に首を回せと言われた。 先月出かけた日野市の治療院だけど。 頸が痛いって言っているのに出来る範囲で頸を動かしてと言われ 最終的に首が原因ですねと診断された。 この本をもっと早く読んでおけばよかったとかなり後悔している。 本当に上手な鍼灸師は1回2回の施術である程度の 手ごたえを感じられるとこの本に書いてあった。 鍼灸師の言葉を信じるよりもこの本の著者の言葉を 信じて下手な鍼灸師のもとからは早々に離れたほうがよいと思う。 東洋医学の鍼灸は私はとても素晴らしいものだと思っている。 ただし、鍼灸師の腕はかなり差があることも強く感じている。 患者として腕の良い鍼灸師を見つけることはかなり難しいが そんな鍼灸師に出会えることを願いたい。 素晴らしい鍼灸師を判断する指針としてこの本が役に立つと感じた。 旅の予約はいつも楽天トラベルで! ふるさと納税は楽天で! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2025.10.09 00:00:13
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