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2005年06月06日
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カテゴリ:子どもの学習
 午前中に友人から電話がかかってきた。用事があってかかってきた電話だったのだけど、久しぶりでいろいろと話をした。
 
 友人にも小学1年生の子どもがいる。算数のいくつといつくのところ(6は2と◯、7は4と◯など)でつまずいたそうだ。友人は○を6個書いて「ここから2個をのぞくといくつになる?」と子どもに言うのだけど、「う~ん。」と首をかしげるだけだそうで、「どうしてこんなのも分からないのかと情けなくなるやら怒れて来るやら。でも、怒ってはいけないと思い我慢するけどストレスが溜まる~」と言っていた。
 どうしても小学1年生くらいの簡単な内容は、親の頭では当たり前のことすぎて、子どもに説明すればすぐに分かるだろうと思いがち。でも、子どもの思考の中ではどうしてこんなことを考えるのか、何を聞いているのか、何をどうすればいいのかよく分かっていないことが多い。自分の感情だって言葉で説明できない子どもたちだもの。分からないことがあることが当たり前っていう気持ちをもって、親が教えてあげるっていう意識でなく、また分かるのを待つという気持ちでもなく(やみくもに待っていたり親が我慢ばかりしていてもストレスが溜まってしまうので)、一緒になって考えるという気持ちが必要かもしれないね、ということを話した。これは言いながら自分自身にも言い聞かせていた言葉。

 小学生のうちは、算数も国語も生活の中でどんどん取り入れることが出来る。これは以前にも書いたことだけど、私は数に親しませたいと思い割と小さい時から数を意識させていたような気がする。例えば食卓にあるミニトマト。「8個あるから4つのお皿に分けてね」「2こずつ3つのお皿にトマトをのっけていくと全部でいくつになる?」「冷蔵庫にスイカが6切れ切ってあるから2つ持ってきて。そうすると残りはいくつ?」など、具体的な数を出して生活の中でイメージさせてきたことが多い。「リンゴが1つあるけどこれを二人で分けるならどうする?」と聞くと「半分にする」と普通は返ってくる。(もしかしたらじゃんけんにするなどの発想があるかもしえないけれど)その時に「1つのものを2つに分けたうちの1つね。」と紛らわしい言い方をわざとする時もある。それが分数のイメージにつながるから。
 国語でも「“しかし”を使って話を作ろう」などど言って、くまさんがうさぎさんの家へ行きました。しかし、うさぎさんはいませんでした。しかし、ねこさんの家に行ったら二人ともいました。」など、どんどん“しかし”でつなげた文章を子どもたちと交代でつなげていったりする。“しかし”の使い方を意識したところで、「でも、“しかし”ばかりつなげていると結局何を言っているのか分からないね。だから“しかし”は何回もはつなげては使わないんだね。」と言ったりする。なんとなく言葉の使い方などイメージでとらえていくことができるれば表現力や理解力にもつながっていくと思う。

 小学校の特に低学年の間は、学校や塾任せにしていてはいけない大切な時期だとつくづく思う。もちろん学校でもきめ細かく見て分かりやすく教えたりする工夫をしているけれど、ずっと個別に見ていられるわけではない。同じ単元の中のつまずきであってもつまずく箇所が個々に違う。それを一人一人全ての授業の中で見ていくことは容易ではないことは経験からもよくわかる。だから、家庭で一緒に宿題などをやっていく中で子どものつまずきを早くからとらえ、そしてどうしてつまずいているのかなどを一緒に考え、それをなくす方法を一緒に探していく姿勢というものが必要だと思う。そうやって共に学習していく中で、子どもは問題解決の方法を学んでいくのではないかなと思う。出来上がった課題を与えパターン化させて子どもに植え付けるよりも試行錯誤を繰り返す中で考える力をはぐくんでいく方が本当の子どもの力となっていくのではないかな。
 
 小学校低、中学年のうちはまずはつまずきをなくし、劣等感を抱かせずに、考える事っって、新しい物を知ったり発見したりすることって楽しいんだ、と思わせるようにさせたい。そうやって学習に向かうことのできる子は高学年、中学生になっても自分で課題を見つけたり、少しつまずいても自分の力で乗り越える力を身につけることができると思う。 そんなことを友人との電話をを通して感じて話した。
 





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最終更新日  2005年06月06日 13時39分21秒
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