こころゆたかに

　観たいと思っていながらレンタル屋さんによっても、邦画の入荷は少なくていつもレンタル中で借りられなかったビデオ。 ようやく観ることができました。

　原作を読んでいてストーリーを知っていたので、話の所々でなんだかせつなくなりました。原作は原作のよさがあり、映画は映画のよさがあってどちらもとても素敵でした。
　映画の中で３人が住んでいる場所は自然に囲まれ一昔前の日本を思い出させてくれます。３人の時間がゆったりと流れていくところがとてもよく、なんとなくいつもせかせかと動いている自分を振り返ってしまいました。雨降る森の中を３人で手をつなぎながら歩くシーンはほのぼのとしているようなせつないようなそれでいて戻ることのない大切な時間というような感じが伝わってきてとても素敵でした。

　邦画は今まであまり観なかったのですが、このところいいなと思う作品に出会うようになりました。特に好きな映画はこの「いま、会いにゆきます」と「黄泉がえり」、「世界の中心で愛をさけぶ」の３つ。どれも有名な作品ばかりですがやっぱりそれだけのことはあるなあと思います。でも、どれも死と愛が作品に大きく関わっているところが自分の好みなのかなあとも思います。 また、３作ともエンディング曲がどれもせつなくて、この曲を聴くと映画のワンシーンを思い出しそうなところも共通しています。映画に挿入されているメロディもそれぞれの気持ちを引き出しているようで、映画と音楽は切り離すことができないものだなと思います。
　
　今、公開されている「電車男」もちょっと気になっています。こちらも原作は読んだので、映画の良さを楽しめそうです。