習い事をやめたい その言ってきた時にどう返そうか
9月から体操教室に通い始めた息子。通い始めたきっかけは、暇をもてあましていた夏休み中に見つけた体験教室。体験の時の息子の楽しそうな表情を見ていたので、息子がこれからも習いたいと言った時には、それ程迷うことなく習い事として通わせることにしました。 しかし、先日、家で体操服に着替えながら息子が「体操教室、ちょっとイヤなんだけど・・。でも、お母さんが続けてって言うならがんばってやるけど・・。」と伺うように言い出しました。レッスンを見ている限り、跳び箱でも鉄棒でもトランポリンでもその他でもとても楽しそうに取り組んでいる息子。イヤだと感じているとは思いもしませんでした。 親の顔色を伺っている言い方。どう返そうか。 まずは、理由から。理由を聞くと、「最初の柔軟体操の時に先生が上からのしかかってきて、それがものすごく痛いんだもん」 なるほど。その部分か。ちょっと納得。・「痛いのは分かるけれど、一年は続けるっていったよねえ。がんばってやってみよう」 そう私が言ったら、息子はイヤな気持ちを処理できずに心の奥にためてしまう。痛いのは分かるなんて簡単に言うけれど、やってもないくせに本当に分かるの?と反感を買ってしまうかもしれない。そして、どうせこれから言ってもお母さんは駄目っていうに決まっていると思って、気持ちを伝えなくなってしまうかも。・「痛いんだねえ。でも、先生もわざと痛くしているんじゃないんだよ。〇〇の体をやわらかくほぐそうと思ってやっているんだよ。その後の運動でけがもしないようにね。」などと言ったら、息子はきっと“そんなことは分かってる、でも痛いんだもん”と思うことだろう。今は先生の気持ちを聞きたいんじゃないんだから。・「今は、痛いけれど何回もやっていたら、そのうち体がやわらかくなって痛くなくなるよ。その時に一つステップアップするんだよ。そしたら、他のことももっとできるようになるよ」と言ったら、息子のことだから、「何回もやっているのに全然痛いのは変わらないよ」と言い出しそう。「“そのうち”っていつ?」と聞いてきそうだし。こういう時に息子には・・・「そうだよね。先生、思いっきり体重をかけて乗ってくるもんね。あれは痛いよねえ。お母さんなんてすごく体が硬いから、あんなのされたら泣いちゃうよ。一日でイヤになって辞めたいって言うかも。だけど〇〇はえらいよねえ。痛くても泣かないし、その後は楽しく頑張っているし。もう何回も我慢できたなんて本当にすごいよ」すると息子は笑顔になって「うん。体操は楽しいんだけどね。ちょっと最初だけイヤだなあって思っただけ。まっ、これくらいはいいんだけどさ」と表情が和らぎました。息子にはこういう返し方が一番すっきりするみたい。時折、「柔軟の時はまだ、痛い?」などと気にかけていれば、後は自分で心を処理していくようです。 体操教室では初めの柔軟の時は先生に押されているのでいつも顔は下を向いていて表情が見えません。その見えないところでいつも歯を食いしばって頑張っているのだなあと思ういながら見ていると、愛おしさが感じられます。 まずは、気持ちに共感すること。気持ちをそのまま受け取ってやること。頭では分かっているつもりでも、ついつい、“こうした方がいいよ。こう考えるといいよ”なんていうことを言ってしまっていた私。 最近、ようやく我が子に対して少しずつできるようになってきました。 この頃、寝る前に子ども達に寝室で話すこと。「今日、何かイヤなことや悲しいことはあった?」 順番にそう聞くと、「えっとねえ・・」と話し始めます。話しを聞くと、子ども達は私から見たら、“そんなこと~?”と感じられるようなささいなことで心を痛めたりしていることに気づきます。思わず、「そんなの、気にしすぎだよ」「そんなこと気にしなくていいよ」なんて言いたくなりますが、それは言わずに、「それは、辛かったねえ」「それはイヤだよねえ」と返します。そうすると子ども達はうん、うんと満足そうに頷きます。 そして、次に「今日、いいことや嬉しかったことはあった?」と聞きます。いいことが思い浮かばない日でも、ささいなことでもいいから思い浮かべるようにさせます。(イヤなことは、なければあっさり無しでOKとしますが)私が代わって「今日のお魚、本当に美味しかったねえ」「今日は空が本当に青かったねえ」なんて言うときもあります。 最後に「明日も今日みたいないいことがありそうだね」と言って寝ます。 ネガティブなことはを上手く処理できるように、そしていいことはいつも身の回りにあるんだということに気づかせたい、そして私自身もそう感じながら毎日を送りたい、そう思っています。