2006/12/03(日)18:40
ラグビー不人気について考える(その1)
昨日ラグビーの試合(同志社vs大体大)を見た
でも、途中で見るのをやめてしまった。
う~~~ん、ツマラン。
何がつまらんったって
私がやっていたとき(20年以上前)と比べても
ぜんぜん戦術の進歩が見られないのだ。
去年の早稲田のような
展開ラグビーを見せるわけでもなく
あいも変わらず、アップアンドアンダー(%)一辺倒だ。
残念ながら、世界のラグビーはどんどん進歩しているのに
日本のラグビーは進歩しているように見えないのは私だけ?
とはいえ、世界のラグビーの主流も
アップアンドアンダーばっかり。
みんなニュージーランドのミニチュアだ。
今年から、ニュージーランドの名手
カーワンが日本代表の監督に就任する。
個人的には楽しみにしているが、
ラグビーの人気を高めるという意味では
方向性として間違いなんじゃないだろうか?
個人的には
第1回ワールドカップで見せた
フィジー(*)のようなチームが出てきてくれるのを期待している。
できれば、手先の器用な日本人がその役割を担ってほしい。
世界的に見ても、日本チームのパスワークは
楽しみにされているんだから。
もしくは、「カンペイ(#)」のような
日本発の新しい戦術を生まなければ
面白くない。
ラグビーにはパワーとテクニックとスピードと戦術という
スポーツの要素すべてが含まれている
非常に面白いスポーツだが、
今の日本には長期的な戦略が乏しい。
人気を取り戻すことも、重要な戦略の一つだ。
なんてたってラグビー協会の会長が
この人なので
ちぃっとばっか厳しいかもしれない。
ま、とにかく、
もう一度ラグビー人気を取り戻すためには
次のワールドカップで、ぜひとも、
決勝トーナメントには進んでほしい。
じゃないと、元ラガーマンとしては寂しいじゃない。
(%)アップアンドアンダー
キックで陣地を挽回し、集団を使ってボールを奪取し
そこを起点に力で押すスタイル。パスワークなどのような
テクニックよりも体が大きくパワーと走力のあるチームに有利。
体の大きなチームには向いているが、アジアやオセアニアの
チームでは体形の大きなチームにはかなわない。
(*)第1回ワールドカップで見せたフィジー
当時フィジアンマジックとも言われたパス主体のラグビー
普通なら、ラックなりモールなりの集合を作る状況でも
ボールがなぜかパスでつながっていった。ラグビーの常識を
覆したスタイル。強くは無かったが、世界中があっと言わされた。
第2回W杯ではニュージーランドのヘッドコーチが着いたためか、
アップアンドアンダー主体のニュージーランドスタイルになり
人気が凋落した。
(#)カンペイ
フルバック(一番後ろでディフェンスするポジション)のライン参加のこと。
菅平で開発されたのでこの名前がついた。オールブラックスジュニアを
この戦術で勝ち、日本の名前を世界中に広めた。でも、今では高校生でも
するごく一般的な戦術に。当時は、フルバックが攻撃に参加するなんて
敵にボールを取られたときのリスクが大きすぎるので、常識では考えら
れなかった。しかし、ブラインドサイドのウィングがフルバックのポジ
ションに移動することで、この問題を解決した。