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Sumthin' 2x

Sumthin' 2x

エックスの存在

タイニーである
家族がソウルフードのケイタリング会社を経営していて料理がすごく上手
口が悪くてカスワードをよく使う
最近父親を亡くした

ジラの"EX(元彼女)"である

これが私が彼女について知ってること(だった)。私はバケーション中に
ジラの元彼女に初めて会った。

自分の彼氏のEXの存在・・・

その人と付き合っていた過去があっての今のジラがあるんだと思うし、
私自身も今だ年に数回元彼とコンタクトがある、そしてそれは自分に
とって恋愛感情とは全く別のもの、そんな自分の経験などが理由で
ジラがEXとコンタクトを取っていることは気に留めなかった(お互い
"We are doing well on this, don't fxxk this up"という暗黙の了解!?が
ある 笑)。

しかもジラと彼女の場合は西海岸と東海岸でまず距離が離れてるし・・・

でも三人で会うとなったら話が違う。NYに私と里帰りをすることを彼女に
伝えたら「是非、彼女(私)に会いたい!是非食事をしましょう」と
言ってきた。EXの存在が全く気にならないといったらそれは嘘だし、存在を
黙認してるものの、そのEXがどんな背格好でどんなしゃべり方をして、どんな
しぐさをするのか私が知るべきなのかどうかが正直分からなかった。

答えも出ないうちに、あれよあれよとスケジュールは組まれ、レストランで
待ち合わせをした。彼女を待っている間、湿気で化粧崩れが激く私はめったに
しないファンデーションを塗りなおすという行為を何度もした。

「口が悪いって言ってたけど、ゲトーガールだったどうしよう」
「何を話題にすればいいんだろう」

そして

自分らしからない「ジェラシー」なのかな?モゴモゴした気持ちになった。
約束の時間きっかりにいつもは時間に正確だという彼女が「遅れる」と
電話をしてきた。待つ時間が長くなればなるほど私はますますドキドキ。
レストランのバーであっという間にサッポロビール一本を終え、二本目の
半分を終えたところで彼女が来た。

「げっ、小さくてかわいい」

これが私の彼女に対する第一印象。まず最初にジラとハグをする彼女。そして
ジラに紹介される前に私は自分から自己紹介をした。プライドなのかな?
自信満々に自己紹介をすることによって何かを誇示したかったのかも、
今考えるとくだらないプライド、でも、恥ずかしながら通らなければ
ならない道だったような気がする(微妙な乙女心!?苦笑)。そして握手を
するべきかハグをするべきか・・・と一瞬悩んだら、どうやら彼女も同じことを
考えていたようで(笑)、お互い握手をしたまんまでハグをした。

ジラがシニアのときにフレッシュマンでカレッジに入ってきた彼女。
付き合うようになって毎日のように一緒にいたんだけど、ジラは違う学校に
行き始めてギクシャクしだして別れたと聞いていた。その後全く女関係が
なかったわけじゃないんだけどジラが"EX"と呼ぶのは彼女1人だけ。

メニューを見ていたらジラが「おっ、ターキーバーガーあるよ」と彼女に
言った。彼女がターキーバーガーが好きだって覚えてたジラ。またまた
微妙な乙女心(もごもご、じろじろ 笑)。元彼女が近況を話し始めたのを
きっかけに私たち三人は色々なことを話した。話を始めると、なんだか段々
彼女をジラのEXとしてではなく、一人の女性としてみるようになっていた
自分に気づいた、もうその頃には湿気で崩れまくったファンデーションなんで
どうでもよくなっていた。

その後、もう1人のカレッジ時代の友達と合流してプレイを見に行き、
その後4人でバーへ。彼女はとてもかわいらしくて魅力的な女性だった。
しかも話の最中にジラが私に勧めてくれた本、「アルケミスト」は実は
彼女がジラに勧めた本だということが分かった。

趣味いいじゃん。

たわいもない会話の間に彼女は言葉の節々や行動で私に対する配慮をたくさん
してくれた。「今は友達だからね」と言ってるようなのだが、それを前面に
出すわけでもなく、どっちにしても私に対してのすごくセンスの良い配慮だと
いうことは確かだった。

別れ際

「ねえ、Van Huntって聞いたことある?」とVan Huntの話をしだした彼女。
どうやらVan Huntは彼女のお気に入りでもあるらしい。そこでまた盛り上がった
私たち。

なんだ彼女、音楽の趣味もいいじゃん。

ブルックリンの彼女の家まで車で送っていき、Junior'sのチーズケーキを
テイクアウトした。車内でチーズケーキをほうばる私にジラは彼女のことを
どう思ったかと聞いてきた

「ジラのEXがちゃんと脳みそ持ってる人でよかったよ、どっかのゲトー
ガールだったらどうしようと思ってたもん。それに本と音楽の趣味もいいし」
注:私の言う「ゲトーガール」はメンタリティーを指しており、出身地とは関係ありません。

と言ったら「あいつもかなり大人になったよ」とぼそっとジラが言った。

以前、ラジオで古い曲がかかったときに「俺さ、当時超気に入った女の子が
いてさ、この曲を聴くたびにそのことを思い出すんだよ」と言ったことから
喧嘩しそうになったことがある。喧嘩する気満々で(笑)「思い出すって
今でもその女のこと思い出すの?」と聞いたら

「その女のことじゃなくて、その時の俺の気持ちを思い出すんだよ」

と言われて、私は妙に納得した。その男自身にではなく、その男に対して
当時の「自分の気持ち」を思い出すこと、そして切なく感じること、私にも
ある。だからといってその男とよりを戻したいとは思わない、その思った
こと、経験は今の私の一部なのだ。

だからきっとEXが彼の一部なんじゃなくて、EXに対して抱いた「自分の」
気持ちなりフィーリングが彼の一部なのかも。そして

彼氏、彼女、EXの三人がそれぞれそれを「過去」として完璧に消化できていれば

現リレーションシップでEXの存在が見え隠れすることも可能かな?と思った。

これが現リレーションシップにおけるEXの存在に対する私の今のところの考え。


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