「檻を壊すライオン」
この本の「9条は守られている?」には、興味深いことが載ってます。その内容を紹介します。「現行憲法は 集団的自衛権の行使を 許してはならない。 これを実現するには改憲が必要」それが長年共有されてきたルール。それが一政権の判断で壊されてしまった…憲法96条には、「憲法改正の発議には、参院・衆院それぞれの 2/3の賛成が必要」とされてます。ところが自民党や維新の会などが、過半数にすることに賛成。※自民党の改憲草案も「過半数でできる」これが2013年7月21日の参院選の争点に。この参院選直後の8月8日、内閣法制局長に、内閣法制局で一度も仕事をしたことがない、駐仏全権大使だった小松一郎氏が就任。それまでは内閣法制局内部での昇格人事が慣行だったので、異例の人事でした。それまで内閣法制局の見解は、「集団的自衛権行使は、 現憲法上は許されない」小松一郎氏は就任直後、これを見直す考えを明らかにしました。その一方で、最高裁判事に任命され、内閣法制局長を退任した山本庸幸氏は就任の際、「憲法解釈を変更して、 集団的自衛権の行使を容認するのは難しく、 憲法改正が適切だ」と異例の発言をしました。その後2014年12月の衆院選前、自民党がTV局に要請し、選挙に関する放送が激減。そして与党が大勝。憲法違反の動きに対して、民主主義のブレーキは効きませんでした。2015年から集団的自衛権行使を含む「安全保障関連法案」の審議が始まり、9月19日に成立。このころ内閣支持率が大きく低下したが、しばらくすると回復し、2016年7月の参院選で与党が大勝。「安保関連法案」には、日本弁護士連合会や全国のすべての弁護士会が「憲法違反で許されない」と、決議や声明を発表。ほとんどの憲法学者も「違憲」と指摘。しかし「民主主義のブレーキ」も、「権力分立のブレーキ」も効かず、憲法違反がまかり通ってしまった…このような流れを時系列で把握してる国民は少ないと思います。私も恥ずかしながら詳しく知りませんでした。でもこの流れを知ると、「民主主義のブレーキ」も「権力分立のブレーキ」もその両方が効かないよう、誘導する動きだと思いました。つい目の前で起きてることだけに目を奪われがちですが、この本に書いてある事例を知ることは、すごく重要なことだと思いました。「知りたくない」と思うかもしれませんが、日本の未来を考えたら、事実と向き合うことが非常に大切です。今こそ読んでもらいたい本です。そして感情的になるのではなく、冷静に日本の未来、子供たちの未来を考えましょう。