「インド先住民アート」④ &認知症病棟に絵を描くイラストレーター
今日も福岡市では、「光化学オキシダント注意報」が発令!何度か県HPで確認しましたが、なかなか解除されず、一日室内で過ごしました。さて「インド先住民アート」の紹介は、今日が最終回。「ハザリバーグ画」・先住民の多いジャールカンド州の壁画で、村により絵のスタイルが全く異なる。・女性が室外・室内の壁に描く。ポップなデザイン・・・モダンアート風です。 色がシックで、幾何学的なデザイン。女性らしい、かわいらしさを感じるデザイン。繊細で細やかさの中に、力強さを感じるデザイン。 壁を黒く塗り、さらに白く塗った後、くしで引っ掻いた描き方。立体感が出て、他とは全く違う作風に・・・白と黒だけを使ったシンプルなものですが、味わい深い作品。壁の絵をそのままに、上から描くので、最初に描かれた雰囲気が残っています。 インテリア雑誌に掲載されているような、雰囲気のある室内。この地域でも、壁画は少なくなっています。昔は絵の具の材料を自分で採掘して描いてましたが、今は採掘禁止に。絵の具代がかかり、家事・育児に追われる女性にとってはめんどくさい作業です。保全には、金銭的な援助や、女性たちのやる気を起こさせることが必要です。写真撮影により、シルクスクリーンにした作品もあります。 他の場所で苦労したのは、壁画のある家を探すこと・・・何の情報もなく行ったハザリバーグでは、スムーズに見て回ることができたそうです。それは、プライベート博物館のパンフレットのおかげ。この博物館の館長さんは、周辺の村の壁画の収集・保全活動を行っています。壁画の保全にインド政府は援助しない・・・海外援助でまかなわれているそうです。いっしょに記念撮影した写真が、現地の新聞に掲載。保全を続けるには、「博物館の存在を、知ってもらうこと」も必要です。そしてこの村の壁画の保全活動には、蔵前仁氏も支援。15年間取材した先住民アートをまとめた、「インド先住民アートの村へ」を出版。オールカラーで、本の売り上げの一部を、寄贈。インド先住民アートの村へ [ 蔵前仁一 ]旅行人サイトでも購入可能(インド先住民ハガキ5枚セット進呈)「インド先住民アートの村へ」また、「実際に見てみたい!」そう思った方、意外と行き方は簡単。ニューデリーかカルカタから、ラーンチーに行き、そこからハザリバーグへ。プライベート博物館に行けば、いろいろ教えてもらえそうです。そして今日、ネットニュースで認知症病棟の壁に絵を描く様子を見ました。絵が描かれるまでは、壁紙をはがされていたそうです。認知症病とは、安全確保のために「閉鎖的」になっています。白い壁から外へ出ようとして、壁をはがしていたのかもしれません。絵が描かれてからは、全くなくなったのだとか・・・絵が描かれたことで、「心を和ませてくれるやさしい風景」に変化したからでしょう。イラストレーターが認知症病棟で描く理由絵は、昔から私たちの心をなごませるための必需品だったのかもしれませんね。