素直研究所

2017/07/29(土)11:30

一般病棟の個室にて

健康・ダイエット・美容(122)

 幸いにも重症病棟は一泊で済んだ。翌日の午前中には予定通り一般病棟の個室に移された。あの息苦しい重症病棟からは解放されたもののオイラには新たな試練が待っていた。それは介助なしには何も出来ないベッドに縛り付けられた生活。目に入る景色は天井と壁に掛けられた月めくりの金子みすゞの詩の書かれたカレンダーだけ。食事は毎食、看護助手に口まで運んでもらって食べさせてもらう生活。  手術前は、手術すれば今より良くなると思っていたのに、手術前より何一つ出来ないなんてがっかりを通り越してショックだった。  「以前、頚椎を手術して何ヶ月もベッドで寝ていたにの良くなって退院した患者がいたのよ」とある老練な看護助手に励まされたのだが、オイラに何ヶ月も入院する余裕が精神的にも経済的にもなかったし、正直励ましにならなかった。  だんだんそんな生活にフラストレーションが募ってきて、ナースコールを押してもなかなか来てくれない看護師に物言いがキツくなったり、凹んでふてくされてしまう自分が嫌になった。 「心配すんな。焦らずリハビリやれば必ず治るよ。」見舞いに来た兄の言葉に号泣した。

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