2007/07/03(火)14:45
「時生」「手紙」
引き続き東野圭吾にはまってます。
不思議な話です。
親子の絆、がテーマかな。
親に対して、誰でも少しは「ああしてほしかった」という思いがあると思いますが、
それがちょっぴり極端な形で表現されています。
理解して受け入れる。
また、
どんな状況でも、たとえ死が見えているときにでも希望を持って生きること、
というようなことも描かれていました。
自分の状況の悪さを人や運のせいにしない。ってこととかも。
いなくなった恋人を追いかける、大きな陰謀に巻き込まれる、といった小説の流れは・・・うまく融合できていない感じが・・・
特に、この大きな陰謀というのが、とってつけたようというか・・・「変身」「分身」と、そんなだったから、またか、って感じというか・・・(読者って飽きっぽい!)
でも、最後まで読んじゃったから、やっぱりうまいのかねえ・・・
テーマは、「犯罪を犯してしまったことの罪の重さ」でしょうか。
重たい・・・暗い・・・
このおもたーい内容の本を、活字嫌いの私に最後まで読ませるとは!!
東野圭吾、すごいよ~。
最初の方は少々退屈な感じを覚えたものの、気付いたらノンストップで読み切っちゃってるし!
出てくる人すべてに共感できるようなリアルな描写。