最近、News 23をよく見る私。
http://www.tbs.co.jp/news23/index-j.html
この前はＴＶを散々非難したけれど、
それは映像と言うものがとてもパワフルだからだと思う。
パワフルなものと言うのは正しい使い方をすれば
とても有益だし、使い方を間違えると大変だ。

今日は筑紫キャスターが数日前に敢行したバクダット取材をまとめた特集をみた。
特集の映像の中で、イラクの人たちは子供からお年寄りまで皆揃って、
「フセイン大統領万歳！」と言っていた。
特殊な教育や宣伝が行き届いているからこうなるのだろうが、
“言わされている”という感じではなく、
心からそう信じている、と言う印象を受けた。
そして、なんというか、悲壮感とか、切迫した感じが
あまり感じられなかった。
北朝鮮とは、政治指導者が崇拝されているという点では似通っているのだが、
どうも人々の雰囲気が違う。
戦争前だというのに、イラクの人々には明るさがある気がした。

イラクの人々は言っていた。
「自分達は負けない。サダム・フセインには神がついている。不信心なアメリカに負けるわけがない。」
うーむ、宗教って、力のあるものだなぁ。

けれど、彼らはこうも言っていた。
「戦争より平和であるに越したことはないけれど・・・」と。
平和を望む気持ちには
宗教の違いも、人種の違いも、文化の違いもない。

アメリカは今日、フロリダ州で新たに開発された爆弾の実験をしたという。
原子爆弾につぐ破壊力を持つと言うこの爆弾、
映像には爆発の際のすざましい音と衝撃、そしてもくもくとあがるきのこ雲がおさめられていた。
フロリダ州知事、すなわちブッシュ大統領の弟は言った。
「あの音（爆発の音）は自由の音だ。」
えー？！
何をかもを一瞬で飛ばしてしまうんですよ？！
あれは破壊の大きさをものがたる音。

この爆弾は間違いなく大量破壊兵器だ。
アメリカは新しいものをどんどん開発するけれど
イラクはだめ！って、
そんな理論が罷り通っている。

あぁこの世の中はいろいろとおかしい。