カテゴリ:我、学生なり
土曜日の午後、経済学部の大学院生のアドバイザーである
Dr.Mettsのお宅でバーベキュー・パーティーがあった。 リノから北に車で40分くらいのところ。 マイ・カーで初の遠出をしてきた。 標高5千フィート。 広々とした空間の広がるカントリーサイド。 ネバダ版アルプスとでも言えば、雰囲気が伝わるだろうか。 手作りのログハウスは、暖かみがあって、とっても素敵だった。 Dr.Mettsはユーモアたっぷりで、とっても面白い先生。 授業は人気があって、マクロ経済学の基礎口座はいつも超満員。 相談には親身になってのってくれる。 大学院にやってきたばかりの頃、本当にこれでよかったのかなぁと悩んでいた私と 長い時間話をしてくれて、 ずいぶんと励ましてくれた。 偉ぶったところが少しもなくて、 なんて尊敬できる人なんだろうって思った。 この素敵な教授の奥さんがまた素敵な人なんですね~。 背が高くて美人な金髪女性。 聡明でそしてとってもチャーミング!! このパーティーで、初めてちゃんと話す機会があったけれど、 なんて気のつくスィートで可愛らしい人なんだろうと思った。 2人は結婚して25年以上になるらしいけれど、 今でも新婚さんのようなフレッシュな雰囲気を漂わせている。 Dr.Mettsは小さい頃に小児麻痺によって体の自由を奪われ、 以来、ずっと車椅子の生活。 両足と片手が不自由で、つまり四肢のうち自由に動くのは方手だけなのである。 小さい頃のことから学生時代のことまで、 いろいろなエピソードを面白おかしく語ってくれることがある。 誰も自分に期待していなかったから、 そこで自分の力を証明してあっと言わせるのが快感だったと言っていたこともあった。 何でも面白くて笑い転げるような話としてしまうところがすごいと思う。 彼の専門は開発経済学で 奥さんと共にアフリカの国々に出かけて行って 現地調査を行ったり、 世界銀行に要請されワシントンDCでレゼンテーションをしたり、 長年に渡って精力的な活動をしてきた。 それにもかかわらずアフリカ諸国の生活水準が ちっとも改善の方向に向かわないことには 悲しい表情を浮かべていたけれど・・・。 アメリカの政府の軍事政策のことなどになると 憤りを隠しきれない様子で無口になってしまう。 障害を抱えながらも、たくましく、明るく、人のために尽くしながら、 自分自身も楽しみながら生きている様子には敬服するし、 素敵な奥さんと支えあいながら生きてきて、 今も変わらず仲良くお互いを敬いあっている様子には憧れを覚える。 本当に大切なものってなんだろう? 私にできることってなんだろう? そんなことを考えさせられる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 17, 2004 08:16:46 PM
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