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葉隠餡

葉隠餡

証拠3

Mが下着泥棒をしたという事実を目の当たりにした。
Mがそれだけでないということを知った。
あれだけの写真を撮影するのなら、それなりの金が動いてる筈だと思った。
「援助交際」という言葉が浮かんだ。
援助交際するには・・・?

生まれて初めて人の携帯電話を見た。
そこには・・・記録が沢山あった。
「下着売り買いします」なるmail、出会い系サイトが登録されたブックマーク。中高校生らしき子からのmailでの問い合せ。
間違いなく、それは彼の携帯電話だ。



パソコンも、私の所有だったので、ユーザー設定はしていたが、解除した。
そこにはあるフォルダにネットで集めたと思われる非合法な写真が沢山あった。
その写真の多くは小中学生の下着写真やモロだし写真等だった。


大人の写真って物がね、なかったんですよ。
それにね、驚きましたね・・・
とにかく年齢層が低すぎるんです。
リアルな写真は中学生から高校1年生くらい?
ネットで集めてるのは小学生でしたから・・・




「Hさんの言った通りだ・・・」
私はそれをどうしていいかわからず、Hさんに電話した。
Hさんは「それは全部燃やしてしまうか、ハサミで粉々に切って棄てた方がよい」と言われた。
私は・・・とても怖かったのですよ。
その、証拠書類を見つけてしまった。
これがあればMは18歳未満の条例で罪が増えるだろう。
また、私はこの書類を・・・警察へ渡せば、私が共犯になるのでないか?
そんな考えが過ぎった。



もうね、正常な判断力がなかったのだろうね。
何時間かかったか忘れましたが、シュレッダーがなく、明け方までかかって、全てハサミで粉々にしました。
見知らぬ他人の下着、ハメドリ写真、下着写真、局部の写真含めて・・・
携帯電話も履歴を消去しました。


粉々にしたものは後日、新宿駅のゴミ箱へ棄ててきました。

今思うと、私はその行動をとても後悔しています。

でも、やはり当時はまだ、「Mは犯罪者でも下着泥棒以外は何もしていない」そのように信じたかったのかもしれません。
でも、Mは最後の1年はよく「小学生のまんこって毛があるのかなぁ」といっていました。今考えるとですが・・・ね。






第1章にあたる話はこれで終わりです。
そして、「下着泥棒第2章」へと移ります。


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