来訪者(借金発覚)「来訪者」 ~借金発覚~Mが逮捕されたのは7月下旬だった。 「下旬」といえば・・・世の中、給料日でもあるが、給料の大半は、「支払い」に消えていく。電気、ガス、水道、そしてMは車のローンとカードの支払い。 一般の人はこのくらいでないだろうか。 そして、大抵の人は銀行引き落としだったりだと思う。そして、Mも銀行引き落としにしている筈だった。 だが、我が家の留守番電話には見知らぬ会社や個人名の人達が数多くメッセージを残していった。 全て「M宛て」であった。 また、同時に明らかに「督促状」の類がうちのポストに届きだした。 逮捕されてから・・・2週間位の出来事だろうか。 当時の私は泊まり仕事をしていた。家に帰るのは3,4日に1度。ちょうど仕事がピークだった。(会社は新婚だから・・・って2泊とかにしてくれたのですが、Mが逮捕されたので、逮捕の件は内緒に4泊とか入れてもらったのです。家に居たくなかったからね・・・) 数日振りに家に帰る。 そうしたら・・・玄関は手紙やら葉書やら電報の山だらけだった。 たった3,4日家を空けただけで・・・2,30通も手紙があるのだ。 そして、その封書は個人名もあるし、宛先だけという封書も沢山あった。 また「○○ファイナンス」という見知らぬ会社から、大手のサラ金会社の名前まで書いたものも何通もあった。 そして、留守電は録音件数満杯。 その何れもの留守電が・・・借金取りだった。 Mは私に隠れて借金を相当していたらしい。 私が聞いてる額は・・・車のローン残債と、カードの買物のあわせて50万弱と聞いていたのだが・・・・どうやら全然話が違ったらしい。 帰ってきて、空しい気持ちで手紙の整理をはじめる。 整理というか・・・事実確認だな。 封書は怖いのであけない。 ただ・・・ 私の名前がその中にないか・・・ 最悪、私が連帯保証人にされてるかもしれないという恐れがあった。 その恐れはずっと付きまとっていた。 家に帰るのが恐ろしかった。 家にいるのがとても怖かった。 最初のサラ金と思われる督促の電話が来てから・・・ 電話の音に怯えた。 同じアパートの住人の足音尾に怯えた。 そして・・・ポストの郵便物を待つ自分と郵便なんかこなければ・・・と思う自分。 連帯保証人にされているかも・・・という恐怖。 これとの闘いだった。 だが、一つ安心していた事があった。 送り主の住所が書いてあるのをみる限り、全て北海道の住所になっていた。 だから、直接取立てにはこないだろう・・・という安心感があった。 その安心感は・・・ もろくも崩れ去った。 泊まり仕事が明け、家に帰ってきたら・・・ いつもと違うタイプの封筒が2通あった。 ○○ ○○ 様(Mの本名) 封筒にはMの名前しかかかれていない。 切手も貼っていない。 宛先の住所が書いていない。。。 差出人は1通は書いていた。 だが、もう1通は・・・書いていなかった。 宛先が書いてあるのは、全国に名前を馳せる会社だった。 切手も住所も書いてない手紙がどうやって届くのか? 直接会社の人が届に来たという事実しかない。 そう、サラ金取りはすぐそこまでやってきていたのだ・・・ ただ、私が留守をしていただけの話で・・・ ※Mが借金を負っていると察してから、北海道の友人に電話をしました。 サラ金などの取り立て、訪問販売などは朝9時から夜9時(10時だったかな) までしかおこなってはいけないそうです。 なので、私は朝の6時とかに家を出て、夜の10時過ぎの電車で家に帰っていました。それでも・・・家ではほとんど寝れない日が続きました。 続き 「当時の心境(住まいの悩み)」 ジャンル別一覧
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