幼馴染の人(17/01/14記入)Mには幼馴染のYさんという人がいる。このYさんという人を欠かしてはこれからの話は語れない。そして、恐らく、私よりYさんの方がショックははるかに大きかったのではないかと思われる。 Yさんは今後度々でてくるので、是非覚えておいて欲しい。 Yさん・・・Mの幼馴染。東京に在住。北海道が好きで、多いときは年に7,8回やってくる大の北海道ファン。 Mとの付き合いは、中学生位からだと思う。 私の知ってる限りでもMはYさんの話題をよく挙げていた。 Yさんが北海道にくるときは、金を借りてまでも飲みに行くのに付き合っていた。(まぁ、中学生とやるためにもお金を借りていたのだけれども) さて、Yさんの紹介はこの位にしておこう。 本題に入りたいと思う。 だが、いきなり話は逮捕初日に遡る。 逮捕初日、警察から連絡を受けた私は自分がこれから何をどうして言いかわからず、北海道に住んでいるHさん(Mの知人で50代の男性)に電話をしてアドバイスを求めたのだが、実はこのとき、誰に電話をするか迷ったのである。それがHさんとYさん・・・なのだ。 そして、結論はすぐに出た。そしてHさんに電話をかけた。 正直言えば・・・・Yさんに言いにくかったからだ。Mの友人である。結婚祝をくれた最初の共通の友人である。Mの幼馴染である。事態がもっとはっきりするまで黙っていようと思った。Mの両親、知人、私の親など・・・基本的に私一人でしばらく対処しようと思った。 逮捕初日・・・何もかもわからない日なのだから。 だが・・・それはあっけなく知れてしまう。 誰でもない、自分がうっかりYさんに事実を知らせてしまったのだ。 確か、逮捕されて数日の事である。 Mの会社に緊急で連絡を取りたくてMの上司であるO所長の携帯電話へ連絡したが、O所長はあいにくと不在。携帯電話の留守番電話に「Mの逮捕された件で・・・」と吹き込んだ。 その後、私は会社へ出勤。その日担当の職場へ向かって歩いていたら、私の携帯が鳴った。「O所長かな?」と思い、着信をみるとYさんだった。この人から・・・私の携帯に着信があるのは非常に珍しい。どうしたのかなと思いつつ、電話を取った。 Yさん「今大丈夫?」 私 「いいですよ~」 Yさん「あのさ、留守電聞いたのだけど・・・」 私 「・・・留守電?留守電なんていれてないですよ???」 Yさん、なんか雰囲気がピリピリしてるのが電話を通して伝わってくる・・・ 「留守電」という一言で私はすぐに用件はわかったが、認めたくない事実だった。その事実はあまりにも間抜けだ。 もう、お察しだろうと思うが・・・ 私はO所長に留守番電話を入れたつもりが、Mの幼馴染Yさんの携帯電話の留守番電話に「Mの逮捕の件で・・・」とメッセージを残してしまったのである。 Yさんが怒っている・・・のか興奮してるのか・・・・それとも絶望してるのか・・・あの時、Yさんがどのように感じたのか、私にはわからない。 ただ、「それ、信じられない」といわれた。 そりゃそうだろう。普通、幼馴染がある日突然「下着泥棒で逮捕されました」といわれれば、誰もが唖然とするだろう。 私は・・・隠していた事を謝るしかなかった。 Mが逮捕されて・・・1週間経過するかしないかの事だったと思う。 後に面会でMと話したとき、Mは自分が逮捕された事を極力周囲に知らせて欲しくなかったようだ。自分の両親やYさんに。 そのときは「しょうがないな・・・」と思ったが、今思えば非常にこの態度も腹立だしいものである。人を騙すという兆候はこの頃からあったのだろうなと。 |