2007/01/07(日)19:08
米の偽装について
過去ブログの米の話の中でいまだにコメントをくれる人がいる。第一さんという方である。(ほかにも数名いただいています。本当にありがとうございます♪)
そして、無知な私にはそれが真実かどうかはわからないが、非常に価値のある話だと思う。なので、この場で公表したいと思う。(私は真実だと思う)
その方が公表していいとの快諾をいただきまして、下記に載せたいと思う。
(自分でまとめたかったけど、無理だ^^;)
・ 米偽装(日本ライス)にいただいたコメントより。
1回目 : 他の米卸も偽装してる
(ある意味衝撃的でしたね。断言してるわけですから。)
2回目 :
卸売会社の米偽装方法について解説してみたいと思います。
消費者が表示してある品種、年産、精米年月日、等に疑問がある場合は農林水産省の食品表示110番というコーナー通報されます。 農林水産省は米袋の表示に不正が無いか卸売会社へ出向きます。ここで精米工場と精米の内容を支持している本社等の帳簿を調べます。ここで帳簿が表示と一致していれば殆どこれ以上追及は有りません。
但し、さらに消費者からの苦情があると、農林水産省はDNA分析を行います。
しかし、現在稲のDND分析では、コシヒカリ、あきたこまち、ひとめぼれ等品種の違いまでは特定できますが、コシヒカリでも16年産までのこめなら新潟県産、富山県産、福井県産までの産地の特定は出来ません。この盲点を悪用しようとすれば、米袋に新潟産と表示して他県の安価なコシヒカリを使用するという発想がもてるわけです。
(食品表示110番なんて知りませんでした。知ってましたか?)
3回目 :確かに道路一本隔てた田んぼが新潟県側と富山県側にあるとコメの味は殆ど変わりありません。しかし現在JAS法ではコメの産地ときちんと表示する必要があります。消費者はこれを知る権利が有ります。これに違反するとコメ卸は最大で一億円の罰則規定があります。それで規模の大きい卸ほどコメ偽装の手口が巧妙になりつつあるのです。小規模の精米業者は帳簿の調査で慌ててしまって、バレテしまうのが現状です。次回はこの巧妙な手口についての一例を解説したいと思います。
(2回目にいただいたコメントのレスで私が「田んぼで味が違うから、産地表示は意味が無いという人もいます。でも、私にとっては産地は選ぶ基準の一つになりうると思います」という事を書いたら上記の返事がきました)
4回目 : その通りです。では、実際に卸売会社の米偽装方法について解説してみたいと思います。
前述の、消費者が表示してある品種、年産、精米年月日、等に疑問がある場合は農林水産省の食品表示110番というコーナー通報されます。 農林水産省は米袋の表示に不正が無いか卸売会社へ出向きます。ここで精米工場と精米の内容を支持している本社等の帳簿を調べます。ここで帳簿が表示と一致しさせるには次の方法があります。
まず、帳簿を実際使用した原料を改ざんし二重帳簿にすれば、一回の立ち入り検査はパス出来ます。さらに巧妙な方法は富山県産コシヒカリを10トン仕入れしておいて、工場でこの原料を使用した様に帳簿を作成して実際は他の安価なコシヒカリを使用。残った富山県産コシヒカリをそのまま仕入れ値=マージン無しで他の本当に富山県産コシヒカリ必要とする卸へ販売する方法です。高価な北陸県産のコメをすりかえれば利益が充分取れます。これを業界では着地変更のコメ飛ばしと呼んでいます。しかも大工場では袋詰めと精米の担当が違いますし一部の本社と工場の上層部で改ざんが可能です。DNA鑑定もコシヒカリさえ使用していればパスしてしまいます。これが偽装方法例のポピュラーなケースです。
次回はさらに複雑な方法を解説します。
(あ、ちょっと待ってくれ・・・まだあんのかよ…どれだけインチキやってるのだ?)
他の方からも「どこもやってる」みたいなコメントもいただきました。
本当にありがたい限りです。教えてもらってばかりです。
知らない事ばかりです…自分の食べてるものなのに。
自分の食べてる米が間違いなく袋と同じ銘柄なのか、新米なのかということを気にして食べる人はあまりいないと思う。「袋に書いてるし新米とかいてるから新米に決まってるじゃないか」というのが大前提だと思う。
だが、袋など信じてはいけないというのは私の中であったが、だからといって「真贋をはっきりさせる」事などは私には出来ない。恥ずかしながら・・・そもそも「コシヒカリ」と言う米を買ったとして、私は人生の中で本当に「コシヒカリ100%」の米を食べた事があるのかなんてわからないから。私は田んぼから米を作った事がないから。書いてある事を信じるしかない。
米の偽装については米業界では当たり前と言う。
ちなみに去年だけでも私が知ってるだけで2箇所摘発された。だが、案外世間の関心は薄かったようだ。「安かろうまずかろう」=「仕方ない」と言う事で納得する人も多かったようだ。だが、それって・・・根本で「騙されている」というのがある訳で私は納得出来ないなと思う。味を見破れない自分も悪いのだろうが、それでもやっぱり「カモにされている」というのは気分の良い物ではない。
以前にも書いたが、売る側は「適正な表示」を、消費者は「選ぶ権利」というのがあってこその商売ではないのだろうか。といっても・・・ブランドという名称で群がる人がいて、それに乗じて商売にして…どっちもどっちだとは思うが、「無名の米でも美味しければ買いたい」というものにとってはいい迷惑な話である。
米問題はマスコミがもっと取り上げるべきなのでしょうが、なにか取り上げない理由でもあるのかな?とよく思うのですが。だって、同じ食品でも肉とかはガンガン報じてるでしょ、牛も豚も他の食べ物も。名のに…なぜ米は報じない?
不思議でしょうがないのですが…ね。
報道するとマスコミが叩かれる?それとも世間はそんなに自分の食べてるものに興味はない?「食育」とか「安全」とか騒いでるのに不思議でしょうがないのですが…
嘘で固めた社会。嘘がまかり通ってる国に美しいもヘッタクレもないんでないの?その米は出所も知れないのに、本当に安全なのか?
「安いから偽装もしょうがない」という人もいるだろうけど、私は嫌だと思う。
<お役立ち>
・食品表示110番・・・農林水産省 教えてもらったところはここだと思います。
・憤懣本舗「ニセ米を指摘!閉店に追い込まれた店主」・・・Voiceという関西のニュース番組のコーナーなのかな?ほかにも中々面白い記事があります。
<過去ブログ>
・「コシヒカリ以外の米は何処へ?」
・ 米偽装(日本ライス)