2013/03/20(水)11:57
満開の梅と力強いシデコブシ、そして透きとおる幸せ。(2)
素敵な出逢いをいただいて、
ほっこりとした幸せにつつまれながら、散歩をつづけていくと、
春を呼ぶ花の一つであるシデコブシ(ヒメコブシ)に出逢いました。
大好きなモクレンの仲間です。
モクレンよりも可憐でキュートながら力強さを感じます♪
毛皮におおわれた蕾から飛び出した、うれしそうに飛びだした花。
ワクワク感が伝わってくるようです♪
一気に春につつまれました。(^-^)
*
埼玉県一の巨木と認定された大楠にも逢いに行ってまいりました。
(梅林から、片道3キロくらいのところにあります。)
このような舗装された道路をテクテクとのぼっていくと、
小高い山の上に、しっとりとたたずんでいました。
幹まわり15メートル、高さ30メートル、樹齢千年以上と推定されるクスノキ。
おだやかな優しさにつつまれます。
すべてを受容し、許容し、どっしりとゆだねているその在り様に、
深くつつまれました。
おだやかに微笑んでいるような姿が、観音さまとかさなりました。
*
その帰り道、木々に囲まれた静かな空間をのんびりゆったり歩いていたら、
「今日も一日、ほんとうに幸せだったなぁ。」という思いがじんわりと胸にこみあげ、
夫に「ありがとう。」という感謝の気持ちを伝えたくなりました。
声をかけようと横を見ると、
夫は斜め上のほうを見上げながら、やわらかく微笑んでいました。
その瞳は、キラキラと光をあびて透きとおっています。
茶色く輝くその瞳を見ていたら、自分がやわらかく澄んでいくのを感じました。
「なにをみているの?」と視線の先を追うと、
「空だよ。青く澄みきっていて、どこまでも広がっていて、
気持ちいいなぁって感じてたんだ。」と。
ほんとうに。
どこまでものびやかに広がる優しい時間を感じながら、
二人で一緒に清らかさにつつまれていました。
ふと振り返ると、ハイキングをはじめたばかりの夫は、
まっすぐ前だけをみて目的地にたどり着くことだけを大切にしていましたが、
ここ最近は、ずいぶんと変わってきたようです。
前に、夫が地図を読み違えて道に迷ったことがあって、
「ごめんね。」と謝る夫に、
「なんで?!そんなのぜんぜんいいよー。
実は、目的地に着くかどうかはどうでもいいんだ。
その道中に、どんな木々たちに逢えるかなぁとか、
どんな素敵な発見があるかなぁということにしか興味がないから!」
と何気なく伝えたところ、
「目からウロコだよ!」と言われたことがあったのですが、
どうも、そのときから少しずつ考え方を変えてきたようで、
今はさまざまな発見を楽しんでいるそうです。
私の適当さや、子どもみたいな感覚を、
そんなふうに素敵に受け取ってもらえて、うれしいなぁとしみじみ。
心が透きとおっていくような、やわらかな幸せを胸いっぱい感じていました。
来週も、その次の週も、ハイキングの予定を立てています。
いまからほんとうに楽しみです♪