2014/10/15(水)01:03
二日目は、石上神宮と山の辺の道で、このうえなく幸せな時間を。(2)
石上神宮(いそのかみじんぐう)は、日本最古の神社の一つであり、
仏教が伝来する前の日本においては、
中心的な存在でもあったようです。
というのも、当時、大和朝廷の軍事を担当し、
政治にも深くかかわっていた豪族・物部氏の総氏神だったからとのこと。
物部氏は祭祀も司っており、
当時は斎宮もいたようで(諸説ありますが)、
神様とつながることで(そのメッセージを伝えることで)、
大和朝廷に大きな影響力をおよぼしていたともいわれています。
鎌倉時代末期に建てられた楼門。
拝殿内では結婚式が行われ、幸せエネルギーにあふれていました!
境内は、きりりと研ぎ澄まされた清らかさと
妥協を許さない深い温かさ、気品と荘厳さに満ちていて、
畏怖の念をおぼえるほど。
なんというのか、すべてが一瞬にして、
有無を言わさずに洗い清められていくような感覚もあり、
鋭く見透かされ、
深く見通され、
ほんとうの望みがなんであるかを再確認させてくれるのと同時に、
そこにむかってまっすぐに進んでいけるよう、力強いパワーを
授けてくれているような、そんな感覚につつまれます。
余分な感情や感覚、エネルギー、思考が
はらりはらりとそぎ落とされていくのを真摯な気持ちであじわっていました。
こちらは結婚式が終わったあとの拝殿。清清しさに満ちていました!
(国宝/神社の拝殿としては現存する最古のものだそうです。)
石上神宮には、もともと本殿がなく、
拝殿の奥にある聖地が御神体として祀られ、
禁足地として大切に守られてきたそうです。
明治時代に、その聖地が発掘され、
刀(神剣)や曲玉(神宝)などがたくさん出土したため、
それらを奉斎するための本殿を大正2年に建造したとのこと、
今も聖地は禁足地として大切に石の瑞垣で囲われているそうです。
こんな大好きな場所ですが、
不思議なほど「長く過ごしたい、何時間もここに居たい。」
という気持ちは湧いてこず、
むしろ「もうすべては済んだから」とさらっと
(といっても一時間はいたのですが…(^^ゞ)、
立ち去りたい気持ちになりました。
そういえば2006年に参拝したときもそうだったなぁと
あとで思い出したのですが、
前夜に「石上神宮は大好きな場所だから半日は過ごしたいんだ。」と
私にお願いされていた夫は、
とっても拍子抜けしたようで、
「えっ?もういいの?! 大丈夫? 気を遣っていない?」と
何度も優しく温かく確認してくれて、申し訳ない気持ちになりました。(^^ゞ
でも、本当に良かったのです。
御礼を伝えられたから。
ご報告ができたから。
自分を再確認できたから。
あのとき、
「自分のセッションルームをもちたい。サロンをオープンしたい。」と望みながら、
不安や怖れ、疑いなどの感情やエネルギーに揺らされそうになっていた私を
有無を言わさず洗い清め、背中を大きく押してくださったことへの
感謝の思いを伝えられ、
「システムエンジニアをやめて、セラピストの世界に飛び込んで、
本当に良かった。」と心の奥底から晴れやかに、一点の曇りもなく、
思えている自分をきっぱりと報告でき、
今、自分が新たに望んでいることを再確認でき、
そのために不要なエネルギーも削ぎおとしていただけて、
ただただ幸せでした。
サロンをオープンして9年目。
毎日が、胸が熱くなるほどの感動につつまれたり、
おだやかな喜びが胸いっぱい広がったり、
祝福の思いで心がぽかぽかと温かくなったりの日々でして、
そのような日々を過ごせることに、心からの感謝の思いを深く感じます。
そして、あのとき思いきって踏み出して本当に良かったと、
石上神宮への御礼参拝をとおしてさらに深く、しみじみと感じておりました。