＊かっちゃんと向日葵＊

最近よくピアノを弾きます。
結婚２年目に、どうしても欲しかった電子ピアノを買ってもらったんだけど、
仕事やら学校やらで家にいる時間がほとんどなく、全然触れていなかったピアノ。

小学校６年生まで６年間習っていたけど、
辞めてからの方が好きな曲が弾けて、楽しかったなぁ。

大学に入ってからも、学校のピアノでちょくちょく練習したりしてけど
結婚して５年、ほとんど触っていなかったら、全く指が動かない～～。
そして譜面が読めない～～


でも、楽しい。



弾く曲はMr.childrenの弾き語りが多い。
弾き語りする余裕はないけど。（歌うと伴奏が止まり、伴奏に集中すると歌が止まる）


実は、ミスチルのある曲を弾いていると
大学時代の淡い思い出が蘇って来て、ちょっと胸が苦しくなります。


当時、野球部のマネージャーをしていた私は
同じように地方から出て来て一人暮らしをしている部員5人くらいと
いっつもつるんでいて、ご飯を作ったり、夕食を食べたり、テレビ見たり、家族みたいに過ごしていました。

近くの海に、みんなで夜中に原付を飛ばして行って
ギターを弾きながら大声でミスチルを熱唱し、意味もなく海に飛び込んだり。。（若いなぁ）

ピアノ室で、私の伴奏に合わせてミスチルを歌ったり。

夜中に公園に行って、ブロック塀を手を使わずに誰が一番上まで上れるか競争したり。

毎日毎日、飽きもせず同じ時間を過ごしていました。

その中で、密かに片思いしていたKくん。
彼には地元にずっとつき合っている彼女がいましたが、
私はそれでもすごくすごく好きで、「そばにいられるからそれだけでいいや」
と、気持ちを隠して一緒に遊んでいました。

ところがある日、突然彼女から「好きな人が出来たから別れてほしい」
と一方的に電話があり、彼は振られてしまいましました。

ものすごい勢いで落ち込む彼に、
「私が側にいるから。彼女を忘れられる日が来るのを待っている」
と告白しました。

「ちゃんとSUNと向き合えるまで、つき合うことは出来ないけど、ありがとう」
と返事をもらって、それまで通り、みんなで遊ぶ日々が続きました。
元気のない彼に、みんなでサプライズバースデーパーティーをして、
ミスチルの「終わりなき旅」を大合唱して、なぜかみんなで号泣したり。。。

けれども、数週間経ったある日、
「やっぱり、おれあいつが忘れられないし、納得ができない。
一度会いに行ってくる。相手の男にも会ってくる。
もし、やっぱりダメになったとしても、もうSUNとつき合うことは出来ない」
と言って、彼は彼女に会いに行ってしまいました。

そして、地元から帰って来た彼が「彼女、取り返して来たんやて」と友達から聞かされました。


もちろん、すごく悲しかったし、
そんな彼を裏切った彼女を私は許せなかったけど、
そんなにまで彼女を大好きな彼のことを、私はすごく好きだったんだな。。と今なら思います。

結局、野球部を２年生の途中で辞めた私は、
その後彼と時々構内ですれ違う位で、以前のように家に遊びに行ったりすることはなくなり
４年生の卒業式の前に偶然食堂で一緒になり
「卒業式と同時に、結婚することになったよ」と報告すると
「そっか！！おめでとう。」と大好きだったとびきりの笑顔で祝福してくれました。


だから、あの時の心情と、歌詞がピタリと合っている
ミスチルのある曲をピアノで弾いていると
時々あの頃の胸の痛みが急に胸に押し寄せて来て、
とってもとっても切なくなります。

切ないけど、ちょっとだけ幸せのような。

あんな風に、誰かを好きになることは、もうないんだろうな。

「好き」という単純な気持ち。
きっと叶わなかったから、余計に切ない思い出として私の中に残っているんだろう。

結婚して、子供も産まれるし、
今がとっても幸せだから、こんな風に穏やかに幸せな思い出として
思い出せるんだろうね。

彼も、どうか今、幸せでありますように。

そして、今の幸せをくれている旦那とちびたんに、感謝。

これからは、ちびたんと一緒に歌える歌を
沢山練習しておこう♪♪