雪の中“光の芸術” 設楽・神田で冬まつり
闇の中に浮かび上がる「かだ冬まつり」のイルミネーション=設楽町神田で写真 師走の山里を彩る「かだ冬まつり」が十四日夜、設楽町神田の神田ふれあいセンターで開かれた。 神田地区は六十五世帯、百三十五人の小さな集落。「寒さが厳しい冬を楽しく過ごそう」と、四年前から住民たちが続けている手作りのイベントだ。 帰省した人たちも含めて約二百人が詰めかけ、会場は大にぎわい。ビンゴゲームや和太鼓集団「志多ら」のミニコンサートを楽しんだ後、呼び物のイルミネーションの点灯式があった。 降りしきる雪の中、周囲の山にレーザー光線が幻想的なパターンを描き出し、花火が打ち上げられ、水田に設けた大小のイルミネーションが次々と点灯。「きれいだね」と歓声が上がった。 「高齢化率65%。環境は厳しいけれど、肩を寄せ合って暮らしていきます」と区長の宮本典幸さん(66)。イルミネーションは来年一月中旬まで、毎晩点灯される。(鈴木泰彦)冬でも楽しいイルミネーション◎