「萬斎でござる」書籍名:萬斎でござる著者名:野村萬斎 出版社:朝日新聞社 感想: 萬斎さんのファンになってから、読みはじめた萬斎関連本の3冊目。 なかなか興味深い内容で、短い時間をつぎはぎして、一気に読み終えた。 野村萬斎という狂言師の、幼少時から現在にかけての、成長記録がほとんどで、彼が演じてきた演目と、それに対する意気込み、工夫、取り組みの様子などが書かれている。 狂言の知識がほとんどなかった私だが、読み進めるうちに、彼が演じてきた演目への知識が増え、萬斎さんとともに成長しているような気分になった。 他に「狂言の歴史」「和泉流のながれ」「野村家」などを解説してあり、狂言について理解が深まる。 この本の出版は1999年2月。 この本の中での萬斎氏の最新情報は、それ以前のものなので、読んだ後は一番新しい、彼の活躍の様子を知りたくなる。 野村萬斎という狂言師の、狂言や演劇にとりくむ真摯な姿勢。 それに共感すると共に、日本の古典芸能の世界に彼のような人物がでてきてくれた幸運を喜ばずにはいられない。 ジャンル別一覧
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