野村萬斎さんのファンになってから、時々NHK教育「にほんごであそぼ」を見ている。KONIちゃんは、けっこう出るのに、萬斎さんはほんの数分の出演。もっと出て欲しい。
今日の萬斎さんは中原中也の詩「汚れちまった悲しみに」を朗読。読むというより、体で表現していると言ったほうが正確かな。
青いバル~ンの内側に入ったり、外でバル~ンを触ったりして、動きながら、詩を語っている。
語りながら、表情が少しずつ変化していって、拗ねたような目をしたときは、萬斎ワールドにずぃっと引き込まれ、うっとり。
しばしTVの前で金縛り状態になり、見入ってしまう。
美輪明宏さんのコンサートでも感じたのだが、一曲の歌、一編の詩にも人生が凝縮されている。
表現者の力量によって、見ている側は短い時間に、長い人生を感じることができるのだ。
萬斎さんの表現力はすごいなあ~と、思ったひとときだった。
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