毎回楽しみにしていた「救命病棟24時」が最終回を迎えた。
最初の地震のシーンでは、私自身の被災体験が甦り、辛い気持ちで見ていた。
しかし回が進むにつれて、被災地の悲惨さが感じられなくなってきた。
高度救命救急センターに運び込まれる患者達は、もちろん地震の被害に遭った人たちばかりなのだが、あのどうしようもない虚脱感というか疲労感まではドラマでは伝わらなかった。
だって、小島センセや進藤センセ、衣服が綺麗すぎやしませんか~?(笑)
病院には充分な白衣が完備しているのかしら。
今日放送分では、睡眠時間を削っての激務に、かなりお疲れモードで写していたけれど(特に黒木センセ。笑)相変わらず主役のお二人は身奇麗なんですけど。
ま、細かいツッコミはさておき、随所によく取材しているなと感じたエピソードが盛り込まれていた。
小島先生がカレーを食べるシーン。
お皿にラップを引くように、他の医者たちに教えている。
そうすれば水を使って皿を洗わなくていいからという理由まで言って。
これは阪神大震災で、被災者が考え出した生きる知恵。
なるほど、これを使ったか・・・と感慨深く見た。
小島先生や進藤先生は、ある意味「理想の医者像」であり、議員の寺泉氏も最終回では「理想の政治家像」を体現して見せた。
このドラマによって、それぞれの職業の尊さとあるべき姿を見せられたような気がする。
また今日のドラマの中で、神戸が復興10年を迎え、この期間でどれだけ復興を果たしたかを見せる写真が出てきた。
この写真を見て、ドラマの中の人物たちが希望を見出すのだが、被災者だった私も、神戸の復興のためにどれだけの人々の働きがあったかを、再び思い起こすことができた。
今、阪神大震災の被災地は、ハード面ではかなり元に戻ってきた。
もちろん亡くなった方々が戻ってくることはないし、生活基盤が戻っていない方もたくさんいるだろう。
そのことをふまえた上で、神戸の復興に力を貸してくださった数多くの方々の力と思いに、もう一度感謝しなくてはいけない、と思った。
このような骨太なドラマが次のクールでも見られたらいいのに。
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最終更新日
2005/03/22 11:37:00 PM
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