2529940 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

蘇芳色(SUOUIRO)~耽美な時間~

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

カレンダー

プロフィール

蘇芳色

蘇芳色

サイド自由欄

好きなものは、綺麗なもの。
絵画や映画、本などに囲まれ、観劇三昧の生活に憧れています。
つれづれに書き留めた独り言を集めました。

カテゴリ

カテゴリ未分類

(0)

読書

(262)

映画

(193)

韓流ドラマ&映画

(811)

古典芸能・観劇

(97)

美術

(48)

音楽

(45)

旅行

(36)

恋愛

(22)

雑感

(421)

TV番組

(183)

K-POP

(15)

SHINee

(68)

東方神起

(123)

U-KISS

(15)

(36)

バックナンバー

2024/11
2024/10
2024/09
2024/08
2024/07

コメント新着

蘇芳色@ Re[1]:2020年に見たドラマ(09/08) 桜紫OKEIさんへ  またもや返信が遅くなっ…
桜紫OKEI@ Re:2020年に見たドラマ(09/08) 凄い❣❣ 毎回、私はバイブルのようにさせ…
蘇芳色@ Re[1]:「愛の不時着(사랑의 불시착)」第4話(05/23) 桜紫OKEIさんへ お久しぶりです。 すっか…
蘇芳色@ Re[1]:「王は愛する(왕은사랑한다)」最終話(02/10) しいなさんへ お久しぶりです。もちろん…
蘇芳色@ Re[1]:『輝く星のターミナル』視聴終了(01/01) すぎゆみさんへ コメントありがとうござ…

フリーページ

映画の時間


アジア映画


P.ルコント監督


「戦場のピアニスト」


アラン・リックマン


「双頭の鷲」


「王は踊る」


「みずゞ」


「ピアニスト」


「アメリ」


「蝶の舌」


「鬼が来た!」


「夏至」


「チョコレート」


「翼をください」


「美術館の隣の動物園」


「テルミン」


「ノッティングヒルの恋人」


「ディナーラッシュ」


「モンスターズインク」


「ムッシュ・カステラの恋」


「HERO~英雄~」


「インタビュー」


「欲望の翼」


「陰陽師」


「赤毛のアン」


「至福のとき」


「乱」


「レンブラントへの贈り物」


「晩春」


「陰陽師Ⅱ」


「ヘドウィグ アンド アングリーインチ」


「インファナル・アフェア」


「宗家の三姉妹」


「化粧師」


「サルサ!」


「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」


「猟奇的な彼女」


「バティニョールおじさん」


「ピンクフラミンゴ<特別篇>」


「春の日は過ぎゆく」


「ボウリング フォー コロンバイン」


「少女の髪どめ」


「たそがれ清兵衛」


「マトリックス・リローデッド」


「過去のない男」


「ダブルタップ」


「真珠の耳飾りの少女」


「白と黒の恋人たち」


「折り梅」


「シンドラーのリスト」


「スキャンダル」


「シュレック2」


「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」


「ラストサムライ」


「ほえる犬は噛まない」


「誰も知らない」


「es(エス)」


「ラベンダー」


「ワンダフルライフ」


「ディスタンス」


「幻の光」


「リディキュール」


「フェリックスとローラ」


「大喝采」


「蛇イチゴ」


「ナスターシャ」


「笑う蛙」


「赤い橋の下のぬるい水」


「暗い日曜日」


「Needing You」


「君さえいれば 金枝玉葉」


「ボクらはいつも恋してる! 金枝玉葉2」


「ファイティング・ラブ」


「ボクシング・ヘレナ」


「メルシィ!人生」


「屋根裏の散歩者」


「父と暮らせば」


「初恋のきた道」


「阿修羅城の瞳」


「LOVERS」


「シルミド」


「ピアノを弾く大統領」


「私の頭の中のケシゴム」


「黄山ヶ原」


「達磨よ、ソウルに行こう」


「PROMISE」


「クレヨンしんちゃん 踊れ!アミーゴ!」


「デュエリスト」


「連理の枝」


「マザー・テレサ」


「恋する神父」


「ゆれる」


「チャーミング・ガール」


「スタンドアップ」


「フライ・ダディ」


「殯(もがり)の森」


「萌の朱雀」


「僕は妹に恋をする」


「ピカ☆ンチ」


「ピカ☆☆ンチ ダブル」


「青い自転車」


「嵐の青春」


「それでもボクはやってない」


「ラスト、コーション」


「西の魔女が死んだ」


「マイ・ブルーベリー・ナイツ」


「おくりびと」


「七夜待」


「アデル、ブルーは熱い色」


音楽の時間


ドヴォルザーク


ダン・タイ・ソン


美輪明宏音楽会


「美輪明宏クリスマスディナーショウ」


美輪明宏音楽会<愛>


マツケンサンバ・スペシャルコンサート


美輪明宏音楽会<愛>2006


読書の時間


黒蜥蜴


ハリー・ポッターシリーズ


「立花隆秘書日記」


「映画をつくった女たち」


「ショパンに愛されたピアニスト」


「蝉しぐれ」


「陰陽師 徹底解剖」


『陰陽師』読本


「萬斎でござる」


「What is 狂言?」


「寡黙な死骸 みだらな弔い」


「人魚の嘆き 魔術師」


「シュガータイム」


「あなたがいてくれるから」


「わたしと小鳥とすずと」


「声に出して読めないネット掲示板」


「人生賛歌」


「地獄を極楽にする方法」


「美術館で愛を語る」


「光り降る音」


「小津安二郎の食卓」


「霊ナァンテコワクナイヨー」


「黒澤明と小津安二郎」


「ポラリス的『冬のソナタ』バイブル」


「怒りの方法」


「偏愛マップ」


「辛淑玉のアングル」


「横溝正史集~面影双紙~」


「古本夜話」


「博士の愛した数式」


「ダ・ヴィンチ・コード」


「セックスボランティア」


「女の悩みは男の数ほど」


「ひと月百冊読み、三百枚書く私の方法」


「夕凪の街 桜の国」


「死後結婚(サーフキョロン)」


「ロマンチックウイルス」


「女が映画を作るとき」


「キリハラキリコ」


お芝居の時間


黒蜥蜴


阿修羅城の瞳


椿姫


黒蜥蜴 ’05


「髑髏城の七人~アオドクロ~」


「ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ」


「ジギル&ハイド」


「愛の賛歌」


「白鳥の湖」


「毛皮のマリー」


伝統芸能の時間


「おおさか・元気・歌舞伎」


「芦屋能・狂言鑑賞の会」


新春狂言「狂言三代」


「文楽初春公演」


「おおさか・元気・文楽」


「えぬ・能 鷹姫」


「せぬひま」第一回公演


「野村万作・萬斎 狂言会」


「忠三郎狂言会」


「万作 萬斎 新春狂言 2005」


おおさか・元気・能・狂言


「中村勘三郎襲名披露公演」


「夢の仲蔵 千本桜」


「第8回六甲アイランド能」


「第五回記念会 三響会」


能楽劇「夜叉ヶ池」


「万作 萬斎 新春狂言2006」


「不二才」


シネマ歌舞伎「鷺娘」他


「野村万作・萬斎狂言会」


「染模様恩愛御書」


「野村万作・萬斎狂言会」2007


「万作 萬斎 新春狂言 2007」


「万作 萬斎 新春狂言 2008」


「万作 萬斎 新春狂言 2009」


「野村万作・萬斎狂言会」2009


「万作 萬斎 新春狂言 2010」


「万作 萬斎 新春狂言 2016」


美術の時間


「クリムト展」


「印象派と近代絵画の巨匠たち展」


「中原淳一展」


「トレンツ・リャド展」


「アレクサンドロス大王と東西文明の交流展


「リサとガスパール絵本原画展」


「高畠華宵展」


「竹久夢二展」


「ムーミン谷の素敵な仲間たち展」


パリ/マルモッタン美術館展


『オリビア』絵本原画展


「パリ1900年」展


「モネ展」


「これなんやろ?」展


「さくらももこ原画展」


「白洲次郎と白洲正子展」


「小倉遊亀展」


ファンフィクションの時間


「マグルの恋」


「春の午後~土方歳三の最期~」


100の質問の時間


ねえさんたちに100の質問


日本人に100の質問


過去に見た映画


’88に見た映画の記録


ヤン・ジヌくんの時間


「ヤクソク」


もう一つの「ヤクソク」


Lately


Lately・・・番外編


Lately・・・番外編2


「ミセス・シンデレラ」


東方神起の時間


お気に入りブログ

🍀散歩道にてー🍀だ… New! 桜紫OKEIさん

8か月ぶりの東京へ 柳(^−^)さん

M's green room mocchi45さん
2006/07/12
XML
カテゴリ:読書
読売新聞に連載されていたときから、気になっていた小説「ミーナの行進」
私の大好きな街が舞台で、お気に入りの場所が出てきていたので、『単行本になったら買おう』と決めていました。
作者の小川洋子さんにもお会いしたことがあるので、親近感が湧くんですよね。
村上春樹が大好きで、彼の作品「風の歌を聴け」に出てくる公園を訪れたと語る小川洋子さんは、上品な雰囲気の素敵な女性でした。


1972年3月15日山陽新幹線新大阪ー岡山間が開通した。その翌日、朋子は岡山からたったひとりで芦屋にやってきた。家庭の事情で母親と離れ、芦屋の洋館に住む伯母一家のところで1年間暮らすことになったのだ。家というにはあまりにも豪奢なその洋館には、伯父さん、伯母さん、いとこのミーナ、米田さん、小林さん、それにコビトカバのポチ子が住んでいた。何もかも珍しく感じるその館で、朋子の穏やかで切ない1年間の幕が開いた。

スリリングな事件は何も起こらないが(強いて言えば、朋子の江坂行きであろうか)一生大切にしまっておきたいようないとおしい時間。誰もが、少年・少女期に胸に抱いていた思いを、作者は見事にすくいとって読者に披露してくれている。芦屋の町の情景が随所に現れ、芦屋市民や芦屋好きには堪えられない1冊に仕上がっている。


作中に出てくる芦屋市立図書館とは、現在の打出分室である。ここは1954年から1987年まで、芦屋市立図書館本館だった。
「ミーナの行進」は1972年の設定なので、作中に出てくる「芦屋市立図書館」とは全てこの分室のことを指す。
小説の中でこの分室(当時は図書館本館)の描写は、以下である。

「打出天神社の向かいにある図書館は、石造りの重厚な建物だった。立派な樹木に囲まれ、蔓草が壁面を這い、古めかしい両開きの扉には中国風の飾りがはめ込まれていた。中には石の冷たさがこもったようにひんやりとし、規則正しく並ぶ背の高い本棚が、通路の隅に薄ぼんやりとした影を作っていた。そこは私が知っている岡山の小学校の図書室とも、児童館の図書コーナーとも違っていた。もっと大人びていて、威厳があった。」

優しくて、それでいて強い・・・。そうしなやかな強さを感じさせる作品。だれも悪い人はいないのに、(たとえ泥棒でも)大人の世界にはどうしようもないことがあるもの。それを些細な哀しみとしてやり過ごそうとしているミーナの家族なのだが、朋子がその中に入ることによって、微妙に生活が変化する。そう、優しい方向に。
いかんともしがたい世の中でも、人は優しく生きていけるのではないか・・・という希望を持たせてくれる。大切にしたい1冊です。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006/07/14 12:08:30 AM
コメント(2) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X