蘇芳色(SUOUIRO)~耽美な時間~

2006/09/24(日)01:38

「上方文化を遊ぶ」続き

古典芸能・観劇(97)

昨日は変なところで日記を終えてしまいました・・・。(汗) 瀬戸内寂聴さんへのブーイングを書いたままでした。 その瀬戸内寂聴さんなのですが、娘を捨てて恋に走ったという点以外に、私が苦手とするのは、若いイケメンに対しての態度かなぁ・・・。対談集などを読んでいると、出家しているのに、生臭いなぁ~って感じてしまうんですよね。(苦笑) 対談相手に選んだ人たちが、けっこう私のタイプが多いので、(島田雅彦氏、吉田兄弟、ウォン・カーウァイ氏、平野啓一郎氏etc)私の嫉妬もあるかもしれませんが。(笑) で、今回イベントの半分はドラルド・キーン氏と瀬戸内寂聴さんの対談だったわけですが、そこで生の彼女の話しぶりを見ていて、今までの苦手意識がすこ~しマシになりました。 対談は司会者なしで2人だけで進められたのですが、質問をする人がいないと、どちらかがイニシアティブを取って話を展開させないといけませんよね。 これは主催者側のミスだな~と思いました。司会者が質問をして対談を進めてもよかったのではないでしょうか。 見ていると瀬戸内さんが、とっても気を遣っているようでした。もちろんキーン氏は日本語がぺらぺらですが、率先して話をする方ではないようで、話が途切れないように、瀬戸内さんが一生懸命話をつなげていました。 ま、高名な作家たちに自分が気に入られた話が主でしたが(笑)そういう話も、彼女のサービス精神からのものなんだな~と思ったんです。 それはその場にいて、彼女の話をする雰囲気を見ていないとわからなかったでしょうね。これが文字で書かれていたなら、きっと以前のように鼻持ちならないわ~と思っていたでしょう。今回の収穫の1つかな?(笑) 同時にドナルド・キーン氏の謙虚で控え目な話しぶりに好感が持て、日本文化への愛情の深さが感じられて、ますます彼のファンになりました。 主催者側から提示された対談のテーマは「狂言の楽しみ」と「作家・谷崎と司馬」でしたが、なにせ司会者がいないので、話がいろいろと飛んで、結局司馬遼太郎氏の話はほとんど出ませんでした。(苦笑)後で会場の参加者からの質問を受けるコーナーがあり、そこで男性が司馬遼太郎とのエピソードを質問していました。 瀬戸内さんは、「古典や文学に誇りを持たないと、その国のひとたちはよくならない」と話していました。同感です。 瀬戸内さん、キーン氏ともに、大学で教えた経験を持っていますが、2人に共通していた感想は「学生は授業を聞かないで、私語をしているか寝ているか・・・」 私も女子大生の頃は似たような態度だったと思いますから、当時を思い出して冷や汗が出ました。 そうそう会場から質問をした人の中に、桂小米朝さんがいました。私の斜め後ろの方の席におられたようです。イケメンでした。(笑) 本当に盛りだくさんなイベントで、大満足の夜でした。 そうそう同様の催しが京都と東京でもあります。京都は22日に終わってしまいましたが、東京は11月6日(月)に新宿文化センター大ホールで開催予定です。 プログラムは、 ・ビデオ上映「狂言・千鳥」 ・狂言「素袍落」 ・小舞「細雪」 ・対談 ドナルド・キーン&平野啓一郎 いいなぁ~。私もキーン氏と平野啓一郎氏の対談がききたかったなぁ~。

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